栄養ミステリー

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美髪を造る食生活8~髪が生まれる仕組み-血液サラサラ食のススメ

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「1ヶ月に約1cmの髪が伸びる」というお話は聞いたことがある方も少なくないでしょう。また個人差はありますが、成人の平均毛髪量は約10万本と言われています。

これを基にすると1日に髪が伸びる速さは0.3mmと眼には見えないかもしれませんが、10万本と想定すると、髪全体で1日に30mも伸びている計算になります! 髪自体は死んだ細胞と言われていますが、その根元の毛根部は生きており、細胞分裂が行われているので、髪が生まれ、伸びていくのです。

そこで髪が生まれる仕組みですが、頭皮から隠れている毛根には、毛球と呼ばれるふくらんだ部分があり(元気な髪を抜いた時に付いてくる白く丸い部分です)、そこに毛細血管や神経が通っている毛乳頭があります。さらに毛乳頭の中には新しい髪を造る毛母細胞が存在します。この毛母細胞は栄養を吸収し、細胞分裂を繰り返して新しい髪を造っているのです。自分の頭皮上でこのような果てしない細かい作業が毎日毎日、繰り返されているとは不思議ですよね。しかしこの働きがキチンと機能しないと美しい髪は生まれてきません。そして美しい髪が生まれないのは、自業自得とも言える食習慣の乱れも一因してくるかもしれないのです。
毛母細胞が分裂を繰り返せるよう、毛乳頭にはキチンと栄養が届いていなければならず、その栄養のカギを握っているのは血液です。

漢方の世界では「髪は血液の余りモノで造られる」、また「血余(けつよ)」とも呼ばれています。それほど、栄養で十分に満たされた血液が必要となるのです。

血液をサラサラにする栄養成分はいくつかありますが、代表的なものをあげてみましょう。

  • アスタキサンチン:栄養が行き届きにくい細部まで入り込むことができ、動脈硬化症など血管の疾患改善が期待される栄養成分です。
    エビ、カニ、鮭、イクラ、真鯛など”サーモンピンク色”の魚介類の色素成分です。

  • カプサイシン:末梢神経を刺激して血流をよくし、カラダを温める作用があります。唐辛子に含まれます。

  • トコフェロール:ビタミンEの一種で、体内の脂質やビタミンA、ビタミンCが酸化するのを防ぎ、血流を守ると考えられています。卵黄、アーモンド、アボカドなどに含まれます。

  • β-カロテン:体内でビタミンAとして働くだけでなく抗酸化作用があり、血流の酸化を防ぐでしょう。緑黄色野菜、柿、マンゴーなど

  • 葉酸:ビタミンB群の一種で、赤血球の形成など、血液の基を造る働きがあります。緑の濃い葉野菜(ニラ、ほうれん草、小松菜、青梗菜、ブロッコリーなど)に含まれます。

緑黄色野菜や緑の濃い葉野菜、キレイな色の魚介類などが血液サラサラ!そして毛乳頭にまで栄養分たっぷりの血液を運んでくれるキー食材となりそうですね。

緑黄色野菜や緑の濃い葉野菜は、宅配野菜なども利用して、野菜を欠かさず毎日食べられるよう、ストックしておきましょう。