新しい髪が生まれる仕組みとして、頭皮に隠れている毛根部に栄養が行き届いていなければいけない! というお話を昨日の記事でご紹介しました。『美髪を造る食生活8~髪が生まれる仕組み-血液サラサラ食のススメ - 野菜&果物の美養栄養学』
カギとなるのは血液でしたね。そしてサラサラの血液を造ったり守ったりする栄養成分もいくつかご紹介しましたが、それらを組み合わせたレシピをご紹介いたします。
アスタキサンチンを含むエビ、葉酸やβ-カロテンを含むニラ、トコフェロールを含む卵(卵黄)、それらを米粉と一緒にチヂミにしました。
レシピの前に、本日の野菜のお話は「ニラ」です。
ニラは、先述のように、葉酸やβ-カロテンを含む緑黄色野菜ですが、もう一つ血液にとって重要な役割がある鉄分も含みます。ニラに含まれる鉄分は植物なので、非ヘム鉄となり、単品だと体への吸収率が低いですが、動物性食品や油分と一緒に摂ると吸収率が上がります。本日のレシピではエビや卵、ごま油も使うので、血液を造る鉄分としていくらか補給できるでしょう。
ニラはユリ科ネギ属の野菜で、ネギ類特有の硫化アリルやアリシンなどの辛味成分も含まれます。これらの成分は殺菌作用や疲労回復などで注目の成分ですが、血行促進作用も期待できます。またニラの濃い緑色は葉緑素「クロロフィル」によるもので、収れん作用や貧血予防にいいと言われています。貧血も血液に関わることなので、ニラは髪の毛細血管にまで栄養を届ける、血流改善食に適しているかもしれませんね。
頭皮の毛細血管に栄養を届けよう♪ニラ×エビの卵入り米粉チヂミ
【材料】2枚分
- ニラ 100g
- 小エビ 100g
- 卵 1個
- 米粉 75g
- 片栗粉 25g
- 鶏ガラスープのもと(無添加粉末) 小さじ1
- 水 150cc
- ごま油 大さじ1程度
[タレ] - 醤油、酢、ごま油 1人分各小さじ1ずつ
【作り方】
- ニラは4~5cmの長さに切りそろえておく。小エビは背ワタを取っておく。
- ボウルに、ごま油と[タレ]以外の材料を全て入れ、よく混ぜ合わせておく。
- フライパンにごま油をしいて、2の半量を中火で5分、裏返して3分焼く。(ほんのりと焦げ目がついたら、OKです)もう1枚分も同様に両面焼く。
- 食べやすい大きさにカットしてお皿に盛る。タレは小皿2枚に醤油、酢、ごま油を小さじ1ずつ入れて完成。
*タレは決まりはないので、お好みでコチュジャンやポン酢などにチェンジしてください。
【美養効果】
ニラに加え、アスタキサンチンが摂取できる小エビとトコフェロールが含まれる卵黄(卵)で血液をサラサラに、そして頭皮まで栄養を血流に乗せて運びやすくしてくれるレシピです。もちろん、これを食べてすぐに改善されるわけではありません。毎日、健康な頭皮を育てる栄養をキチンと摂る糧にしていただければと思います。
小エビや卵はタンパク質食品でもあるので、髪の主成分であるタンパク質形成にも役立ちます。食品からのタンパク質がダイレクトに髪を造るわけではなく、様々な代謝や循環経路を介してとなりますが、素となるものは食品から得るしかありません。
チヂミは小麦粉で作ることが多いですが、小麦粉は人によってはグルテンが腸壁にへばりついて、消化や代謝が悪くなることがあるので、その心配が少ない米粉を使用してみました。もっちりとしたチヂミとなりますが、より血流をよくして頭皮に栄養を届けたい!という方はぜひお試しくださいね。