「冷え性対策と野菜の関係」の連載も後半にさしかかり、6タイプの冷え性を順番に解説していっています。6タイプとは、下記の通り!
- 寒くてヨワヨワしい冷え性
いつも寒くて元気がなく、体力もなく、ヨワヨワしい - 寒いのにタプタプする冷え性
いつも寒く感じるのに、お腹はタプタプし、そのお腹も冷たい感じ... - 寒くてイライラする冷え性
いつも寒くてイライラとし、カラダは冷たいのに頭はカッカとしている - 寒くてクヨクヨする冷え性
いつも寒くて気分も晴れず、憂鬱で、些細なことにクヨクヨする - 寒くてカサカサする冷え性
いつも寒くて、心身ともにカサカサと乾いた感じ... - 寒くてダルダルする冷え性
いつも寒くて、ヤル気が出ず、ダルい感じが抜けきらない...
本日は、「3.寒くてイライラする冷え性」について解説していきますね。
寒くてイライラする冷え性
カラダも気持ちも、いつも焦って頭はカッカとしているのに、カラダは冷たく、いつも寒いと感じる方は、体内に不必要な熱がこもりすぎているかもしれません。
熱がこもっているのに、なぜ寒い? と思われることでしょう。
過労や過度のストレス、そしていつも何か怒る材料を探して、何かに腹を立てている...!? もしかしたらご自分かもしれないし、周りにもいつも文句を言って怒っている人を見かけることもあるでしょう。これは一般には怒りっぽい性質と思われがちですが、これも日頃、食べているものの嗜好の影響、と考えれば、食事内容を変えれば、穏やかに、そして冷え性も改善するかもしれません。
このタイプの冷え性は、とにかくイライラしやすく、顔も赤ら顔で、めまいや頭痛、寝つきが悪いなどといった特徴があります。また怒りっぽい人には高血圧や、何かに怒ってキレた影響で脳卒中などを引き起こす懸念もあるので、注意が必要です。
もし、ご自分が怒りっぽい性質かも!?と思ったら、まずは心身を静めることが大切。生活習慣では、気の巡り、そして血行を良くするため、ウォーキングや、屈伸、スクワットなど足を使った運動を短時間でいいので、取り入れてみましょう。
いつもイライラとしているので、頭やカラダには余分な熱が溜まっていますが、その反面、足元がかなり冷えていることが多々あります。女性の更年期障害の影響で怒りっぽくなってしまう方がいらっしゃいます。それもこのタイプの冷え性が疑われます。
高血圧でいつもカッカとしていますが、足元だけは、驚くほど冷たい!という方は、以下の食材を取り入れてみましょう!
- 酢の物、マリネ、お寿司など酢を使った料理
酢の物を食すと、体内でクエン酸に変わり、神経を静めてくれるでしょう。 - 白菜、チンゲン菜、キャベツ、小松菜、ほうれん草などの葉物野菜
なるべく加熱調理して、葉物野菜の柔らかい食感と消化の良さでカラダに負担をかけません。 - にんじん、大根、里芋など、加熱された根菜類
根菜類の煮物や炒め物は、ほっこりと美味しく感じるため、気分を落ち着けます。 - 精進料理やベジタリアン料理を取り入れる
お肉や魚が悪いわけではなく、週に一度ほど、動物性食品を食べない日を設けると、消化にエネルギーを費やさず、怒りの感情も抑えられるかもしれません。 - 甘いもの、小麦製品を控えてみる
食後高血糖になりやすい食品は、これもイライラやカッカと怒りっぽい感情を招くことがあるので、摂取量の多い方は控えてみましょう。
栄養価の高い、カロリーの高すぎる食事も、一層、カラダに余分な熱を溜め込んでしまいます。会食などで避けられない場合は、量を控えめにしておきましょう。
またこのタイプの冷え性の方に限ってですが、香辛料がきつすぎる者もカラダを温めすぎるので、避けておきましょう。
このタイプの冷え性は、熱がこもりすぎているが、足元だけは冷たい...と部位によって温度差があるので、まずは神経を静める作用のある食生活を送ってみましょう。