食中毒予防の3原則は食中毒菌を「つけない」「増やさない」「やっつける」でしたね。食中毒は、免疫力があると、被害にあったとしても、症状が軽く済むこともありますし、中には、感染しない人もいます。
アブラナ科の野菜の多いイソチオシアネートや葉酸、香味野菜に多い硫化アリルやアリシンなどの成分に免疫力UPや殺菌作用が期待できるので、毎日の食卓で日替わりで登場させて摂取しておきましょう。
本日の野菜のお話は「かつお菜」です。
福岡の伝統野菜ですが、旬の冬の時期は、関東のスーパーでも並んでいることがあるので、登場回数が多いです。ワサビ菜ほどではありませんが、かなり苦味があり、この苦みやクセのある味が好きな方にはたまらないおいしさです。食べているだけで殺菌作用のためか、鼻や喉の粘膜が少しピリピリして、殺菌されていくのがわかるほどです!(個人的な感想です)
かつお菜には高菜の1種であり、辛味成分はイソチオシアネートの他にワサビに含まれるシニグリンも含まれています。どちらも解毒や殺菌作用が期待できる成分です。
食中毒の被害にあうと嘔吐や下痢で、体内から栄養分や水分が体外に出ていってしまうので、カルシウムや、鉄、亜鉛、ビタミンKなどの栄養素をバランスよく含むかつお菜は回復食としていいでしょう。
かつお菜とひいかの炒め煮
【材料】2人分
- かつお菜 4枚
- ひいか(ほたるイカも可)1パック
- ごま油 大さじ1
- 出汁醤油 大さじ1~1.5
【作り方】
- かつお菜は5cm幅にカットしておく。ひいかは軟骨を取り除き、さっと熱湯にくぐらせてから冷水につけてザルにあげておく。
- フライパンにごま油をしいて、ひいかとかつお菜を炒める。しんなりしてきたら出汁醤油を回しかけて、炒め煮にする。
※出汁醤油の量はお好みで調整してください。
【美養効果】
炒めるだけのシンプルなレシピですが、毎日の食卓にこのような辛み成分の入った緑黄色野菜を取り入れるだけで、カラダの免疫力は確実にUPするものです。
個人的な意見ですが、鼻や喉がピリピリする分だけ体内の毒素が確実にやっつけられていると感じています。
かつお菜は、鰹出汁がいらないほど味が濃厚だという説もあって「かつお菜」と名付けられたというエピソードもあり、凝ったお料理ではなく、シンプルにいただくのが一番でしょう。
食中毒などで弱った胃腸や各器官の粘膜を修復することも大切です。ひいかなどタンパク質食品と合わせることで、粘膜や細胞の修復作用が高まるでしょう。ひいかからも亜鉛や鉄などが取れます。かつお菜との相乗効果が望めます。