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感染症対策と野菜の関係06~「ノロウイルス」対策と予防食

 

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冬に一番多い食中毒と言えば「ノロウイルス」ですね。厚生労働省の調査でも患者数が一番多い冬の食中毒として注意喚起が促されており、全部の食中毒患者の約半数がノロウイルス患者で占められているそうです。その数はおよそ1万人ということです。

ノロウイルスは人間の腸管の中でしか増殖できない特殊なウイルスです。そのため、下水に排出されたウイルスが、牡蠣などの二枚貝に取り込まれることで感染源になっているケースが多く挙がっています。

近年は、不顕性感染者(症状が出ていない感染者)からも感染しているとの報告もあり、主に不顕性感染者の便から感染していると考えられています。

ノロウイルスは、乾燥に非常に強く、60℃程度の熱なら死滅しません。また胃酸にも強いため、わずか数個の菌でも感染するほど強い菌です。

食中毒として扱われていますが、感染者が使用した後のトイレや、ドアノブに触れることでも感染する可能性があります。そして乾燥に強いので、空気感染の懸念もあるので、注意が必要です。

 

症状としては、1~2日間の潜伏期間のあと、水様の下痢や嘔吐、腹痛、そして高熱が出てきます。軽症で済むこともありますが、周囲の人には感染する可能性があるので、トイレの殺菌やドアノブを徹底してアルコール殺菌するなど、感染した場合は、周囲の人にも配慮しましょう。

抵抗力が弱いお子さんや高齢者は感染すると重症化する場合があります。また風邪など他の病気で免疫力が下がっている時も感染しやすいので、マスクや手洗い、アルコール除菌を活用するなどして予防してください。

ノロウイルスに感染したら、主な症状が下痢や嘔吐なので、脱水症状を起こす可能性が高くなります。水分補給もしっかりと行いましょう。

また苦しいからと言って、下痢止めや嘔吐止めの薬を、独断で飲まないようにしましょう。ノロウイルスは、体外から菌を排出してしまうのが先決です。むやみに下痢止めなどを服用すると、菌が体内に留まり、重症化する上、命の危険も出てきます。

ノロウイルスの菌は、かなり強力なので、数週間にわたり、便中にウイルスが混じっています。そのためご家族に感染者がいらっしゃる場合や、病院のトイレなどを利用する場合は、必ず便器をアルコールで拭いてから利用したり、ドアノブを触ったあとは、手洗いやうがいを徹底するなどして、菌から身を守りましょう。

 

ノロウイルスの菌は強力なので、一度感染すると、医師の指示に従い、専用の薬の服用などで菌を死滅させるのが得策です。食品は薬ではないので、即効性はありませんが、カラダの抵抗力をつけたり、免疫力をUPさせたり、毒素の殺菌にはつながるので、緑の濃い野菜や香味野菜などを進んで食べるようにしておきましょう。

殺菌作用や免疫力UPにつながる食品、栄養成分

  •  葉緑素(クロロフィル)、イソチオシアネート
    緑の濃い葉野菜に多く含まれています。ほうれん草、かつお菜、ケール、小松菜、モロヘイヤ、あしたばなどです。
    主に胃を丈夫にする作用があり、カラダの免疫を強化するインターフェロンを増やす働きもあります。葉緑素は不消化物ですが、体内に入り排出される過程で、毒素や余分なコレステロールを一緒に排出する作用があり、殺菌作用、脱臭作用としても注目の成分です。
    またこれらを含む野菜群にはアブラナ科の植物が多いので、同じく、殺菌作用のあるイソチオシアネートも摂取できます。
  • カテキン
    緑茶や紅茶に含まれる成分で、殺菌作用が注目されています。
  • 硫化アリル、アリシン、ジンゲロール
    生姜、にんにく、ネギ類に豊富に含まれています。
  • シトラール
    レモン、みかんなどの柑橘類の果物や、生姜、山椒などのスパイスに含まれる成分です。匂いを嗅ぐだけでも殺菌作用が望めます。

ノロウイルスにかかると、下痢や嘔吐の症状で、まともなものは食べられないかもしれません。葉緑素がたっぷりのグリーンスムージーや、生姜紅茶など、ドリンクとして摂取すれば、脱水症状予防の水分補給と、毒素排出に役立つでしょう。