大根おろしを食べる時は「殺菌作用があってもこんなに辛いの…!」と思うこともありますが、本日ご紹介する大根餅は、「大根と片栗粉だけでこんなに美味しいものができるの!?」と思えるほど、簡単な逸品です。加熱調理するので、殺菌作用はやや落ちますが、生姜醤油や大根おろしを別にプラスすれば問題ありません。甘くてモチモチしている上、消化もいいので、風邪や食中毒で弱ったカラダも癒してくれるでしょう。
本日の野菜のお話は「大根」です。
大根は様々な種類がありますが、一般にスーパーで並んでいるものは「青首大根」と呼ばれる品種です。写真のように、葉に近いほど青く、土の中で眠っていた部分は真っ白です。上に行くほど辛みは少なくて食べやすいのですが、そのぶん殺菌作用や解毒作用のある、アミラーゼ、ジアスターゼ、カタラーゼ、オキシターゼなどの作用が弱まります。辛い大根の方がお好きな方や、より殺菌作用を望むなら、根の部分を生でいただくといいでしょう。他に辛味成分のイソチオシアネートにも殺菌・解毒作用が望めます。
大根は加熱調理すると、甘くなりますが、同時に前述の殺菌・解毒作用のパワーは弱まってしまいます。しかし食物繊維は摂れますし、病気の時でも噛みやすく飲み込みやすいため、改善食としては最適です。
甘くて殺菌作用が望める大根餅
【材料】2人分
- 大根おろし 150g分(水気を絞った状態)
- 片栗粉(白玉粉でもOK) 100g
- 鶏がらスープの素(化学調味料無添加) 小さじ1
- ごま油 大さじ1
- ピーマンみじん切り 1個分(トッピング用)
[タレ] - 醤油 大さじ1
- すりおろし生姜 小さじ1
- 酢 小さじ1
- 砂糖(ラカント/てんさい糖) 小さじ1
【作り方】
- 大根おろしをボウルに入れ、片栗粉、鶏がらスープの素と一緒に入れてよく捏ねる。フードプロセッサーを使うと便利です。
- 厚さ1cmぐらいのフライパンに入るぐらいの長方形に引き伸ばして、ゴマ油をしいたフライパンで両面こんがりと焼く。片面3~4分ずつぐらい。
- 強火にして、水50cc(分量外)を入れて、蒸し焼きにする。
- [タレ]の材料を予め混ぜ合わせておく。
- 焼きあがった大根餅を市販の切り餅程度の大きさにカットし、ピーマンをトッピングしてできあがり。タレをつけてお召し上がりください。
※大根おろしは、タレ用に少し残しておくと、生の状態でいただけ、消化酵素も一緒に摂取できるでしょう。
【美養効果】
生姜にはジンゲロールや硫化アリルなどの殺菌・解毒作用のある成分が含まれています。漬けタレなどに利用すると、焼き物料理の焦げ目の解毒作用も望めます。
また、トッピングに使ったピーマンにも、ピラジンと言う殺菌・解毒作用のある香り成分が含まれています。
野菜には、解毒・殺菌作用のある機能性成分が含まれていることが多いので、風邪やウイルス、食中毒が蔓延しやすい冬の時期はしっかりと補っておきましょう!