花粉症の症状を軽減するために、体内に花粉をできるだけ取り込まないことも大切ですね。花粉が体内に入ってくるのは、呼吸をする鼻と常に外気にさらされている目の表面です。口呼吸は通常しないものですが、鼻が詰まってくると、口で呼吸しようとするので、口からも花粉が入ってきて、喉の粘膜を傷めてしまうことになります。
特に鼻の粘膜が丈夫で健康であれば花粉に反応しにくいので、これらの免疫力を強化する必要がありますね。
しかし鼻を通り抜けて体内に入ってきた花粉は腸内に留まります。そこで腸内がキレイであれば、すんなりと排出してくれるので、アレルギー症状は軽く済むのですが、腸内が悪玉菌優位だとスムーズに排泄できず、長時間、花粉が体内に滞在することになります。ここでまたアレルギー症状が悪化することになるのですね。
鼻や腸の粘膜や細胞を活性化させるには、これらの細胞壁を厚くしてアレルギーの原因をブロックすることが大切です。
体内の各器官の粘膜や細胞の材料は、毎日の食事から得られる栄養成分です。細胞を造るのにタンパク質(アミノ酸)が必要なので、タンパク質食品を他のビタミンやミネラル類と一緒に摂ることが大切です。タンパク質食品だけを摂取すると、細胞を造る材料があるのに、それを消化吸収してくれる道具(ビタミンやミネラル)がないので、カラダは酸性に傾きアレルギー症状も悪化してしまうでしょう。
タンパク質食品は脂の多い肉類や一部の魚介類は、脂肪として蓄積され、アレルギー症状の原因となるヒスタミンを放出させるので、量を抑え、脂身の少ない肉類や魚介類を選びましょう。また大豆製品からもタンパク質は摂取できるので活用しましょう。
粘膜を丈夫に、健康に保つビタミンはビタミンACEの3つです。3つ揃えることでパワーアップするので、野菜類は緑黄色野菜と淡色野菜、数種類を組み合わせるとバランスよく様々なビタミン類が摂れます。緑の濃い葉野菜ならミネラルとしてカリウムが豊富で、鉄やマグネシウムの含有量も高いでしょう。
鼻や腸も大切ですが、腸を健康にするには、その前の段階の胃の粘膜も大切にしなければいけません。キャベジン(ビタミンP)など胃を守る作用のある食べ物も取り入れておきましょう。
鼻や目、体内の粘膜を保護・修復する食べ物
- タンパク質食品
チーズ、納豆、味噌、脂身の少ない赤身肉、鶏のささ身・むね肉、豆腐など - 緑の濃い葉野菜
春菊、菜の花、ほうれん草、小松菜、モロヘイヤ、水菜、チンゲン菜など - ネバネバ食品
もずく、納豆、オクラ、里芋、長芋、れんこん、なめこなど - 胃を守るキャベジンを含む野菜
キャベツ、菜の花、大根など
少しでも多くの、特に上記にあげた野菜類を取り入れて、細胞の粘膜を正常化させておきたいですね。いろんな種類の野菜を少しずつ取り入れると、違った栄養成分を補いあって、相乗効果も増すでしょう。