昨日のブログで、花粉症の人は総じてカラダが酸性に傾いているので「カラダをアルカリ性にする食べ物」を食べると改善しやすい、というお話をご紹介しました。
そこで本日は、アルカリ性食品である白ネギと伊予柑(かんきつ類)をオリーブオイルで炒めた、さわやかな逸品をご紹介します。
本日の果物のお話は「伊予柑」です。
かんきつ類の果物自体の原産は、3000万年前のインド東北部という考えが有力です。
伊予柑は明治時代に山口県の農家で発見された日本原産のかんきつ類で、みかんとオレンジ種が何かの拍子に交配されてできたと考えられています。その後、伊予柑は山口県の名産となりました。昭和30年代に入ると愛媛県で成長が早く、たくさん収穫できる伊予柑が発見されました。発見者の名を取って「宮内伊予柑」と名付けられ、近年の日本の伊予柑は、後者の宮内伊予柑が主流となっています。
伊予柑はみかんとオレンジの特質、両方を持ち合わせるので甘くて、皮も柔らかく、食べやすいのが特徴です。
伊予柑も他のかんきつ類と同様、リモネンやシネフィリン、ビタミンCが豊富です。花粉症の時期は鼻づまりやくしゃみなどでイライラもつのりがちですが、精神を穏やかにし、イライラを鎮める作用があるので、食べておきたいですね。
アルカリ性食品としてカリウムが豊富です。またクエン酸なども含み、疲労回復作用も望めるでしょう。
白ねぎと伊予柑のオリーブオイル炒め
【材料】2人分
- 白ネギ(白い部分のみ) 2本
- 伊予柑 1個 (みかん(小)2個でも可)
- にんにく 1カケ(ガーリックパウダー小さじ1でも可)
- オリーブオイル 大さじ1
- リンゴ酢 小さじ2
- 砂糖(ラカント/てんさい糖) 小さじ2
- 塩・コショウ 適量
【作り方】
- 白ネギは5mm程度の斜め切りにしておく。伊予柑は外側の皮をむいて中身を取り出し、バラしたら中の薄皮は残したまま、半分にカットしておく。にんにくはみじん切りにしておく。
- 冷たいままのフライパンにオリーブオイルとにんにくを入れて弱火をかけ、香りが出たら白ネギだけ入れて、中弱火でネギが透き通るまで炒める。
- 伊予柑、リンゴ酢、砂糖を入れたら蓋をし、2分ほど蒸し焼きにする。
- 塩・コショウで好みの味に調えたらできあがり。
【美養効果】
炒めて甘くなった白ねぎと伊予柑のさやかな風味がたまらないシンプルな炒め物です。パンに乗せてブルスケッタ風にしたり、お肉料理の付け合せにもオススメです。
一緒に使った白ねぎやにんにくもカラダをアルカリ性にしてくれます。
白ねぎは、白い部分にイオウ化合物の硫化アリルやアリシンなどが多く含まれています。にんにくにも同様の成分が含まれていますね。殺菌や、免疫力UPの作用が期待できるので、鼻や目の粘膜の健康維持に役立つでしょう。
調味料にお酢も使っているので、伊予柑と共にさわやかな風味をプラスしてくれます。
カラダが酸性に傾くと、花粉症をはじめ、様々な酸化現象が体内で起きてしまい、症状がひどくなることもあります。炭水化物やタンパク質食品は酸性のものが多いですが、カラダの基礎を作る上では大切な栄養素。一緒にアルカリ性食品もプラスして、カラダの酸性とアルカリ性のバランスを調整してくださいね。