月経前のイライラ「PMS」や、無月経、そして月経があっても排卵が起こってない「無排卵月経」などに悩む女性が若年層を中心に急増中です。近年、20代の「やせ」問題も浮上しており、芸能人やモデルさんへの憧れから少量しか食べず、栄養が不足しているのも原因の1つです。
PMSや無月経は、「子宮」や「卵巣」を作る材料がカラダに不足しているからとも考えられます。
月経不順の原因は栄養不足
様々なクリニックのホームページでも紹介されていますが、月経不順の原因は無理なダイエットや「ばっか食べ」など偏った食生活による「栄養不足」とストレスです。ストレスを感じるのも、栄養不足が改善できれば、脳などの神経にも栄養が行きわたり、クヨクヨ悩やまなくなる、という説もあるので、日頃食べるものは大切です。
特に、子宮や卵巣を造る材料となる栄養素が不足していると、月経不順やPMS、無排卵月経などで悩むことになるので、
「好きな物を好きなだけ食べていてはいけない」
ということを覚えておきましょう。
高校生ぐらいまでは、家族が用意したものを食べて過ごすことが多いですが、大学生や社会人になると、親離れして、自分で食事の管理もしなければいけません。
また近年では働くママが急増して、小学生の時から、自分で好きな物を買って食事をする子どもも増えています。ママ世代の方は、お子さま同士だけの時に、将来の健康体のために、どんなものを買って食べているのか、特に注意して見守ってあげましょう。
子宮と卵巣を元気にする栄養素5つ
- タンパク質
子宮も卵巣も大切な「臓器」の1つ。臓器を造る基本の材料はタンパク質なので、常に足りているようにしましょう。(特定の疾患でタンパク質を控えるよう医師から指示を受けている方はそれに従ってください)
→魚介類全般、大豆製品
※肉類や乳製品も、もちろん有効ですが、月経痛がひどい場合は子宮を収縮させる「プロスタグランジンE2」を過剰分泌させるので、控えめにしましょう。 - ビタミンE
女性ホルモンの生成に役立ち、血流を良くしてくれます。
→大豆、うなぎ、たらこ、玄米、ピーナッツ、モロヘイヤ、アボカド - ヘム鉄
月経が来ると大量に鉄物が減ってしまうので、常に補っておきましょう。お肉の摂取は先述のように、月経痛がひどくない時にいただきましょう。
→レバーを含む肉類全般(※参照)、マグロ、カツオ、ウナギ、あさり、牡蠣 - 葉酸
ビタミンB群の一種で細胞を分裂させたり増殖するのを手伝い、健やかな子宮と卵巣を作るサポートをします。
→緑黄色野菜(アスパラ、オクラ、ほうれん草、小松菜、大根の葉、ベビーリーフなど)、海藻類 - カルシウム
特にPMSでイライラがひどい時には必須です。精神安定効果も望めます。
→小魚、ナッツ、チーズ、モロヘイヤ、ほうれん草、ブロッコリー
鉄とカルシウムは、日本人女性の足りない栄養素として常に挙がっている栄養素です。そのため、不調を訴える女性も増えているのかもしれません。
この5つの栄養素がカラダに充足されていると、日々の体力も向上して、ブルーデーもしなやかに乗り切れるようになるでしょう。