日差しがキツくなってくると悩みのたねとなる「日焼け」。
子どもの頃は、真っ黒に日焼けしても、冬には元の肌色に戻りましたが、20歳を過ぎると、真っ黒に日焼けしてしまうと、元に戻りにくくなります。それと同時にシミやそばかすとなって、肌に色素沈着の形で残ってしまうのも困りものですね。
外側からのケアとして、やはり日焼け止めクリームや日傘、サングラスは必須アイテムです。しかし、日傘は邪魔になるし、日焼け止めクリームも毎日塗るのが面倒なのも現実。
ついつい忘れがちな日でもカラダの中からケアしておけば美白効果は望めるものなので、有効成分が摂取できる食べ物を活用しましょう。
「日焼け」や「シミ」「そばかす」の発生機序
「日焼け」は別名『日光皮膚炎』ともいい、皮膚の中にある色素を生成する細胞『メラノサイト』を紫外線が刺激すると、『チロシナーゼ』という酵素が出てきて黒いメラニン色素を増やす状態のことを指します。メラニンは肌のターンオーバーと共に、表面からはがれ落ちていきますが、紫外線を浴び続けると、黒いメラニンが皮膚に沈着し、「しみ」や「そばかす」に発展していきます。
「日焼け」の予防は?
外側からのケアは、日傘や帽子、サングラス、そして日焼け止めクリームなどの利用で紫外線を避けるのが得策です。
内側からのケアとしては、
- 過剰なメラニン生成を抑える
- 黒色メラニンを無色化
- 黒いメラニンの皮膚沈着をブロック
- メラニンを撃退するため、肌のターンオーバー促す
この4点を重点的にケアする栄養成分を摂取しておきましょう。
また柑橘系のフルーツは、紫外線への感受性が高い光毒性物質『ソラレン』を含むので、一見、ビタミンCが豊富で日焼けケアとして良さそうに思いますが、「外出前の摂取」は控え、夜や外出の予定がない時間帯に食べるようにしましょう。同様にキウイフルーツやイチジクにもソラレンが含まれています。
美白効果が望める食べ方4選
- メラニン色素の生成自体を抑制
「チロシナーゼ」の働きを抑え、メラニン色素を抑制するには『エラグ酸』『コウジ酸』の入ったものを摂取しておきましょう。ベリー系のフルーツや和食食材に多く含まれます。
- エラグ酸
→イチゴ、クランベリー、ラズベリー、ざくろ、クルミ、クコの実(ゴジベリー)、クコ茶 - コウジ酸
→味噌、醤油、日本酒、塩麹、漬物(米ぬか)、みりん
- エラグ酸
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黒色メラニンを無色化
紫外線を浴びても、アミノ酸の一種である『L-システイン』を十分に摂取できていれば、黒いメラニン色素を極力抑えられるかもしれません。また、黒いメラニンを分解して無色化するのに有効なのが『ビタミンC』です。- L-システイン
→牛肉、ラム肉、牛乳、鮭、柿、はちみつ、オートミールなど - ビタミンC
→葉野菜全般(ほうれん草、小松菜、モロヘイヤ、ツルムラサキ、キャベツ、レタスなど)、柑橘類全般(先述のように摂取の仕方に注意!)。サプリメントやビタミンCの美容点滴でも摂取も適宜取り入れてもいいでしょう。
- L-システイン
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黒いメラニンの皮膚沈着をブロック
黒いメラニンが皮膚に沈着をするのを防ぐのが『ビタミンE』『ビタミンB2』と言われています。
- ビタミンE・ビタミンB2
→豚肉、大豆、納豆
- ビタミンE・ビタミンB2
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メラニンを撃退するために肌のターンオーバー促す
メラニンは、肌のターンオーバー時に、いずれ剥がれ落ちていきますが、日焼けしてしまったら、ターンオーバーの正常化を試みてみましょう。タンパク質のほかに『ヘム鉄』『亜鉛』が有効と言われています。
- ヘム鉄+亜鉛+タンパク質入り食材
→赤身肉、レバー、赤身の魚、卵、牡蠣、するめ
- ヘム鉄+亜鉛+タンパク質入り食材
美白ケアのために、特別な食べ物やサプリメントを飲む必要はありません。身近にある食べ物に美白に役立つ栄養成分が含まれているので、うっかりUVケアを忘れてしまった時の対策としても、日焼けしにくい肌組織を作っておきましょう。