厚生労働省によると、
来週2017年7月24日~30日までの一週間、
「肝臓週間」がはじまりますね。
※参考:厚生労働省
暑い夏はビールやチューハイなどが美味しく感じる季節ですが、
それに伴い、肝臓はダメージを受けているかもしれません。
肝臓週間にちなんで、
肝臓を労わるお酒の飲み方と、
逆に病気になりやすいお酒の飲み方を学習しておきましょう。
お酒は肝臓に悪いのか?
お酒は古くから、
「百薬の長 過ぎては害あり」という謂れがあり、
飲み方次第で、お酒は薬にも毒にもなると言われていますね。
つきあいで毎日のようにお酒を飲む方は、
お酒の摂取量は気になるところですよね。
厚生労働省の「飲酒のガイドライン」によると、
1日の摂取量の目安は、
1日平均純アルコールで20gということです。
20gとは大体「ビール中ビン1本」「日本酒1合」「チュウハイ(7%)350mL缶1本」「ウィスキーダブル1杯」などに相当します。
となっています。
※参考:厚生労働省「飲酒のガイドライン」
それ以上は害になるので、注意が必要ですね。
適量のお酒ならカラダにいいの?
近年の研究では、
適量のアルコール摂取は、
血中の善玉コレステロールを増やし、
動脈硬化の進行を防いだり、
運動不足や肥満などが影響する糖尿病の予防、
さらに血圧を下げる効果があることが分かっています。
たしなむ程度のお酒なら、
「百楽の長」との謂れの通り、
薬となるかもしれませんね。
では、お酒の飲みすぎで、
「過ぎては害あり」とはどういう状態なのでしょうか?
お酒の飲みすぎは肝臓にダメージが!
健康診断で、肝臓に関して何らかの警告が出ている方は、
たいていお酒好きの方が多いですね。
しかし、飲酒量を適量に抑えると、
次の年の健康診断で、正常に戻っていることもあるので、
早めのケアが大切といえるでしょう。
よく、
「あの人はお酒に強い」とか「弱い」と言いますが、
それはアルコールを摂取した時に肝臓に生成される、
「アセトアルデヒド」という物質のカラダへの影響度によるものです。
この物質の影響を受けやすい人は頭痛や吐き気をもよおし、
大量にお酒が飲めないので、
お酒に弱い人ということになります。
一方、この物質を無害化しやすい人は悪い酔いしにくいため、
お酒をどんどん飲めてしまうのです。
一見、無害化してカラダに良さそうに思えますが、
これがワナとなり、
知らず知らずに肝臓を痛め、
アルコール依存症や、
アルコール性肝硬変といった病気に発展していくケースが後をたちません!
お酒が強い!と思っている人ほど注意が必要ですね。
病気になりやすいお酒の飲み方ワースト3
- 空腹時に飲む
血中アルコール濃度が高くなるリスクがあり、
肝臓だけでなくカラダ全体にもダメージが! - 〆の炭水化物
「飲み会の後は深夜ラーメン」
ラーメンそのものが悪いわけではありませんが、
お酒を飲んだ後に、炭水化物を食べると、
血糖値が急激に上がりやすく、
糖尿病予備軍の仲間入りになってしまいます。
ラーメンに限らず、
飲み会の最後に〆の炭水化物(スイーツ)として、
お茶漬け、麺類、アイスクリーム、ケーキなどのデザート類は、
夏太りも含め、カラダに相当のダメージを与えています。
また肝臓はアルコールだけでなく、
様々な栄養成分などのろ過機能も備えているので、
肝臓を労わるためにも、避けておきましょう。 - 濃いお酒をロックで
濃いお酒をロックで飲むと、
たとえ少量でも、
喉や消化器官を通過するときに、
粘膜が刺激されてしまい、
度重なるうちに食道がんや胃がんリスクが高くなるそうです。
お酒は利尿作用もありますが、
同時に脱水症状にもなりやすいため、
ヒトのカラダ組成では、水分補給にはなりません。
飲酒後は必ずミネラルウォーターなどで、
水分補給をしておきましょう。
特に飲みすぎた翌朝は血管が詰まりやすく、
脳梗塞につながるケースが多いのです。
飲酒後の水分補給は肝臓のろ過機能を守るためにも
取り入れたい習慣ですね。
「肝臓週間」を前に、お酒好きの方は、
暴飲暴食などの生活習慣を見直しておきましょう!
そのための「肝臓週間」ですしね。