唐揚げやコロッケ、ドーナツなどの揚げ物、
バターがたっぷりと入った焼きたてのクロワッサンなどなど、
油脂類が入った食べ物は、
独特の香ばしい風味が食欲をそそりますね。
匂いをかぐ分には、
実際に食べていないので、
自分の体重増加に関与しないと思いがちですが…
アメリカのカリフォルニア大学バークレー校が、
先月(2017年6月)発表した論文によると、
油脂類の匂いをかいだだけで体重が増加するかも!?
という内容が発表になりました。
嗅覚を失うと脂質を食べても体重が減る!?
カリフォルニア大学バークレー校の実験によると、
嗅覚を失ってしまった肥満マウスが、
嗅覚が正常な肥満マウスと同じ量の脂質の入った
エサを食べていたにも関わらず、
体重が減っていったということが明らかになりました。
そして通常マウスの場合では、
嗅覚が敏感なマウスは、
正常な嗅覚なマウスと同じ量のエサを食べていても、
体重が増加し、太っていったということです。
動物実験の段階ではありますが、
マウスは人間と同じく、
体内でビタミンCを合成できないなど、
生体構造が似ているので、
人間にも同じことが言えるかもしれませんね。
嗅覚は脳で感じ取る
人間や動物は匂いを鼻でかぎ、
脳でその匂いの特質を記憶しています。
アロマテラピーに代表されるように、
匂いは脳の神経にリラックス効果を与えたり、
スメハラなど体臭や口臭のように、
脳が不快に感じる匂いなどがありますね。
この研究結果で、
食品からの脂質の香りは、
実際に脳のエネルギーバランスに影響することを証明した、
最初の研究になるそうです。
食べ物の美味しさを感じる時に、
嗅覚は大切な要因の1つですが、
風邪などで嗅覚が弱っている時に、
滋養のためにと揚げ物を食べても
太りにくいのかもしれませんね。
メタボ対策や肥満への注意喚起は、
日本国内だけでなく、世界中でも行われています。
数年後には飲食行動だけでなく、
匂いに関する注意喚起も報道されるようになるかもしれません。