今朝の記事で、
「熱中症と間違えやすい病気【1】脳梗塞」をご紹介しましたが、お昼からの記事では、その【2】腎臓病をお伝えします。
熱中症の症状でもう1つ代表的なものが、脱水症状ですね。
意外と知られていませんが、この脱水症状が、もしかしたら熱中症ではなく腎臓病かもしれないのです。
腎臓病はどういった病気なのでしょうか?
脱水症状と腎臓病の関係
腎臓病がおきる原因の1つに、脱水症状があります。
過度な運動や、外回りの仕事などで、適度な水分補給を行わないと、脱水症状を引き起こして、腎臓の糸球体という細胞を傷めることになります。
植物に水やりを怠るとしおれていくように、腎臓も水分がなくなると、細胞自体が硬くなってしまい、正常に機能してくれなくなります。
腎硬化症という病気のように、細胞が硬くなって一度壊れた細胞は、元には戻らないという特質があるので、大切な腎臓を傷めないためにも、水分補給をこまめに行いましょう。
医学的には、尿で出た分は、口から水分補給することで、体内の水分を循環させることができると考えれています。
カラダを冷やさないことも、体内の水分バランスをうまく保って、体内の血液を循環をさせることにつながるので、水分は十分に補うようにしてください。
腎臓病だけでなく、熱中症の脱水症状の予防にもなるでしょう。
腎臓の働きとは?
腎臓は口から入った栄養分をろ過して、体外へ排出する機能を持つ臓器です。
健康な人なら、摂取した水分と、不要になって排出される水分のバランスもいいですが、腎不全などの腎臓病になると、ろ過されて尿中に出る尿毒素を外に排出しようとして、尿の量が必要以上に多くなる場合あります。
また腎不全が進行すると、逆に尿の量が減って、摂取した塩分や栄養成分から不要なものを、外に排出できなくなる場合もあります。
尿で不要な水分が外に出てくれないと、水分が体内でたまっていき、むくみ等の原因となります。
特に必要以上に尿がでる場合は、脱水症状を引き起こして、余計に腎臓に負担をかける可能性が出てきます。
サインとしては、いつも排尿回数や量が多すぎたり、逆に排尿回数が減っているように感じたら、何かしらの腎臓病を疑ってみましょう。
また放っておくと、突然の痛みに襲われて意識不明となる場合があります。
早期の発見や、日頃の食生活が大切です。
腎臓病が疑われるとたんぱく質食品と塩分を控える
もし、腎臓病が疑われるのなら、たんぱく質食品は、控えなければいけません。
肉類を始め、魚介類、大豆製品、そして野菜にも少量ですが含まれるものがあるので、注意が必要です。
たんぱく質食品はカラダの基礎を作る栄養素ですが、こと腎臓病に関しては、たんぱく質食品も腎臓で処理するため、控える必要があるのです。
症状が収まるまでは、腎臓に負担をかけない食生活が大切です。
とはいえ、エネルギー不足になると、体力が持ちません。
そのため、たんぱく質を含まないデンプンが役立ちます。片栗粉や葛(くず)などです。
糖質もエネルギーになるので、てんさい糖や黒砂糖など、血糖値を上げすぎない甘味を加えましょう。
ご飯や小麦製品も糖質ですが、たんぱく質を含むので避けておくのが無難です。
腎臓病でも食べられる低カリウム野菜とは?
こうしてみると、腎臓病になってしまうと、食べられる物がないようも思えてしまいますね。
腎臓病ではカリウム制限もあるので、野菜もタブー視されることが多いのですが、近年、低カリウム野菜などの品種改良も進んでいるので、利用してみましょう。
ネット通販や、一部のデパートやスーパーの大型店舗で見つかります。
- ジャンル: 食品 > 野菜・きのこ > 葉菜・茎菜類(キャベツ・アスパラガス等) > レタス
- ショップ: おまとめマーケット
- 価格: 4,277円
腎臓病を予防する食べ物
腎臓病になってしまうと、前述のような辛い食事制限がありますが、そうならないためにも、日頃から予防しておきましょう。
塩分を控えめにして、予防段階ではカリウム制限はまだないので、とにかく野菜の摂取量を増やして、体内の水分バランスを整えておくことが大切です。
野菜が食べられなくなると、ビタミンやミネラル、ポリフェノール類、食物繊維といった栄養成分も補えなくなってしまいます。
これらの栄養成分は、細胞のターンオーバーにも役立ち、免疫もつくので、病気からカラダを守ってくれるでしょう。
そして暴飲暴食はタブーです。ヘルシーなものでもお腹一杯食べてしまうと、腎臓に負担がかかります。
腹八分目を習慣化することが大切です。
腎臓病になってしまうと、たんぱく質食品全般も野菜も食事制限の対象となってしまいます。
食べる楽しみが奪われないためにも、日頃から熱中症はもちろん、腎臓に負担をかけない食生活を送るようにしましょう。