栄養ミステリー

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食べたもので気分が決まる!?心の健康に必要なのは?

2017年もあと2日となりましたね。
達成できたことや、心残りのことなど、人によって様々な気分で年末年始を迎えられることと思います。

毎日の食事が自分のカラダをつくることは、以前から言われていましたが、心の感じ方も毎日の食事で決まることが、わかってきましたね。

それを決定づけるかのように、アメリカのビンガムトン大学の統計調査で、30歳前後の年齢層で、どんなものを食べれば精神が安定したり、乱れたりするかなど、「食べ物のと気分の関係」がわかってきました。

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年代によって精神安定に必要な食べ物が違う?

ビンガムトン大学の調査では、インターネットによる統計で、30歳未満の若年成人と、30歳以上の中高年とにわけて食事調査と心の関係を調べたところ、精神の安定を感じる食べ物がわかってきました。

  • 若年層はお肉の摂取と運動習慣が精神安定に
    30歳未満の若年層では、週に2~3回程度のお肉を摂取したうえで、週に3回以上の運動習慣のある人は、気分が落ち着いており、日常で精神的な苦痛を感じることが少ないことがわかりました。
    逆に肉をほとんど食べず、運動もさほどしない人たちは、何らかの精神的ストレスを感じやすい傾向にあるようです。

  • 高齢者になるほど、コーヒーやスイーツが精神不安に
    30歳以上の中高年では、身体が老化に偏っていくので、カラダは老化を防ぐために、抗酸化作用のある食べ物を欲しています。
    高齢に近づくほど、フリーラジカルは脳の神経をむしばんでいくので、そのため、抗酸化作用のある成分を日ごろの食事で補えていないと、精神不安が加速する傾向にあるようです。
    食べ物としてはコーヒーやスイーツの摂取の多い人は、脳が高糖度になっているので不安を感じやすいのかもしれません。
    コーヒーは適量を守れば、抗酸化物質も補えるのですが、同時に、脳を活性化する成分も含まれるので、それらが活性化しすぎると、神経が疲れて精神不安に陥る傾向があります。
    ※参考:『栄養神経科学』2017年12月

高齢に近づくほど、神経も老化してくるので、不安を感じやすくなるようですね。

血糖値を上げやすい食べ物と、精神疾患の関係は、世界中で問題視されはじめており、主に白く生成された白砂糖や小麦粉の摂取が多い人は注意が必要というのが一般的になってきました。

抗酸化作用のある食べ物

お正月は、お年賀などで甘いお菓子をいただく機会も多いでしょう。
そこで、精神不安や、気分がイラっとしないように、抗酸化作用のあるものも食べておきましょう。
おせち料理では黒豆や金時豆などは豆の皮にポリフェノールが多く、抗酸化作用があります。
また筑前煮などに含まれる根野菜にも抗酸化作用のあるものが多いですね。
他に大根とにんじんで作る紅白なますなどもいいでしょう。

そして過去記事でご紹介したように、精神疾患は魚介類を食べると、改善の方向に向かうというデータもあるので、かまぼこや鯛、ブリ、エビなど魚介類を進んで食べるようしましょう。

30歳未満の若年層の方たちは、鴨肉やローストビーフなどで肉類を補うといいでしょう。

 

年末年始はおせち料理だけではなく、お年賀で和菓子や洋菓子セットの頂きものも多いでしょう。
30歳以上の中高年の方は、これらの糖質が多い食べ物は、気分をイラっとさせる原因になるかもしれません。

ステキなお正月を過ごせるよう、スイーツなどの糖質の摂取はほどほどに! ということを覚えておきましょう。