美容好きの女性は、肌のお手入れだけではなく、瞳のケアも怠らないようですね。
しかし、近年は、まつげエクステなどで、目の表面の水晶体などが傷つき、その上、冬の乾燥でドライアイにもなっています。
美容液並みの成分が入った目薬も登場していますが、やはり瞳を守る涙も体内からの分泌物。目の健康に役立つものを食べていなければ本当の意味での瞳ケアにはならないでしょう。
瞳によい食べ物とは?
「目にいい食べ物」と聞くと、一番に思い浮かぶのが”ブルーベリー”でしょうか?
ブルーベリーが目にいいのは、ご存知「アントシアニン」の存在ですね。
私たち人間の「ものが見える」という状態は、目の網膜上で、ロドプシンという物質が分解と再生を繰り返しているから、と考えられています。
アントシアニンはそのロドプシンの再生を活性化させる働きがあるので、ブルーベリーは「目にいい食べ物」の1つなのは間違いありません。
しかし、ロドプシン自体を作っているのは「ビタミンA」です。
なので、ブルーベリーだけを食べてアントシアニンを摂取していても、ビタミンAの存在がないと、視界もクリアにならず、潤んだ美しい瞳にはなれないでしょう。
ドライアイを防ぐには瞳の粘膜の健康から
目も肌も、そして体内の各器官も粘膜でできていますが、ドライアイや疲れ目などの症状も、粘膜を健康にしておくと、その症状は緩和されていくでしょう。
粘膜の健康維持には、脂溶性のビタミンAの存在が必須となります。
ビタミンAそのものは、ウナギやレバー類から摂取できます。
また体内でビタミンA様に働く、カロテノイド類だと様々な食品から補えます。
緑黄色野菜や色の濃い果物からとれるβ-カロテンや、赤い魚介類(カニ、海老、鮭、金目鯛など)からとれるアスタキサンチンなどです。
これらを意識してとるようにすれば、ドライアイ対策だけではなく、肌も含めたカラダ全体の粘膜維持に役立つでしょう。
ビタミンA+アントシアニンの食べ合わせでドライアイ予防
ビタミンAや体内でビタミンA様に働く成分と、アントシアニンの食べ合わせを意識すると、目の網膜の働きが徐々によくなるかもしれません!?
- おにぎりの具に梅干しと一緒に漬けてある赤シソ(アントシアニン)を入れ、海苔(ビタミンA)で巻く。
- 卵からビタミンAがとれるので、スイーツを食べる時には、カスタードクリームにブルーベリーやプルーン、イチゴなどアントシアニンがとれるフルーツタルトを選びましょう。
- スズキ(ビタミンA)の赤ワイン(アントシアニン)蒸し
- にんじん、ほうれん草、クレソンなどの緑黄色野菜(β-カロテン)と紫玉ねぎや紫キャベツ(アントシアニン)のサラダ。
- カニすきや石狩鍋など赤い魚介類を食べた後は、デザートにブルーベリーなどのベリー類を。
これらはほんの一例ですが、ビタミンAが含まれる食材はβ-カロテンやアスタキサンチンが摂れる食材を含めると、身近な食材に多いことがわかりますね。
アントシアニンそのものはブルーベリーなどのベリー類に多く含まれますが、アントシアニンはポリフェノールの一種です。
濃度の高いカカオなどもいいでしょう(カカオ70%以上のチョコレートなど)。
さいごに
瞳の白い部分がドライアイや疲れ目で赤く充血していたり、白目が濁ってみえると、見るからに不健康そうですよね。
白目の状態は、肌や、体内の健康状態を映す鏡のようなもの。
白目をクリアにできる食生活でドライアイから瞳を守ってあげましょう。