ナッツを定期的に摂取している人は、心疾患のリスクが少なく、生活習慣が良い人が多いそうですね。
最新のスウェーデンからの心臓研究の内容をみてみましょう。
ナッツと心疾患の関連とは?
ナッツを定期的に摂取することで、血流が改善され、脳卒中の予防になることは以前から知られていましたが、心疾患に関しては、まだハッキリとしたことがわかっていませんでした。
スウェーデンのカロリンスカ研究所は、ナッツの定期的摂取と心疾患の関連について、17年間もの追跡調査を行っており、その研究報告が発表されました。
研究では、40代から80代の約61,000人を対象にナッツの摂取頻度を調査しています。
追跡期間中に、約5,000件の心筋梗塞を発症した事例が見られ、そのうち約900件は致死レベルでした。
他の心疾患では、心不全が約3,200件、心房細動が約7,500件、大動脈弁狭窄と腹部動脈瘤がそれぞれ約1,000件ずつ、脳梗塞が約3,800件、脳出血が約540件、見られました。
これらの事例とナッツ摂取の関連を調べたところ、ナッツを定期的に摂取していた人たちは、摂取していない人たちと比べて、心筋梗塞、心不全、心房細動、腹部動脈瘤の罹患率が低かったそうです。
ナッツ摂取に加えて、さらに生活習慣と日頃の食習慣、糖尿病の有無、家庭環境などを調整して分析すると、心房細動と心不全の罹患リスクはさらに低くなるそうです。
※参考:『心臓』
ナッツを定期的に摂取している人たちの特徴とは?
そして、ナッツを定期的に摂取している人たちは、以下のような特徴があることもわかりました。
- 学歴が高い
- 喫煙率が低い
- 血圧が低め
- スリムな人が多い
- 活動的
- 程度にアルコールを飲む
- 野菜と果物をよく食べている
- 程度な運動や睡眠など生活習慣が良い
ということです。※参考:『心臓』
さいごに
よく「ナッツを食べると頭がよくなる」と聞きますが、この研究の調査結果を見ると、都市伝説ではなさそうですね。
ナッツに含まれる脂肪酸やミネラル、ビタミンEなどの高酸化物質は、血流をよくするので、自然と記憶力や認知力が高まるので、活動的になり、勉強や仕事もよくできるようになるのかもしれませんね。
ナッツが健康や健脳にいいからといっても、やはり「油脂類」の1種です。
食べ過ぎると脂質過多になるので、1日で手のひら1握り程度を目安に取り入れてみましょう。
毎日ではなくとも、週に数回でも、食べる機会を増やしておきたいですね。