大豆類などの植物性タンパク質、穀類や野菜などの食物繊維、そしてナッツ類は、やはり健康にいいようですね。
特に、コレステロール値の低下、血圧改善、心臓系の疾患に顕著なようです。
カナダの最新研究をみてみましょう。
一部の植物性食品はカラダにいい?
カナダのトロント大学の研究発表で、冒頭で述べたことがわかりましたが、詳細は以下の通りです。
研究では、以前からコレステロールを低下すると言われていた食品群に対し、推定10年間の追跡調査のデータが解析されました。
食事構成は、次の4つの分野です。
- ナッツ類を1日平均42g摂取
- 大豆製品や他の豆類(エンドウマメ、ヒヨコマメ、レンズ豆など)からの植物性タンパク質を1日平均50g
※食べ物の量ではなく「タンパク質量」です。 - 雑穀類(オート麦、オオムギ、オオバコなど)、野菜類(ナス、オクラなど)、果物(リンゴ、オレンジ、ベリー類など)からの水溶性食物繊維、1日平均20g
※食べ物の量ではなく「水溶性食物繊維」の量です。 - サプリメント、植物性ステロール入りの強化食品などを1日平均2g
となっています。
植物性食品でも、白く精製された小麦粉や白糖は含まれていません。
生活習慣病予防にはナッツ類、大豆類、食物繊維は◎?
上記、1~4のいずれかの食品群を取り入れていると、10年で、以下の項目の数値が低下、または正常化したそうです。
健康診断でもよくみかける数値ですね。
- LDLコレステロール(17%も低下!)
- 総コレステロール
- 収縮期血圧
- 拡張期血圧
- トリグリセリド
- C反応性タンパク質
また疾患では、「冠動脈性心疾患」のリスクが13%も低下していることがわかりました。
これまでにも、植物ベースの食事は心臓の健康増進に貢献するという見方がありましたが、やはり上記1~4の植物性食品は、コレステロールの低下や心血管に対しては、特に有効であることがわかった、と研究者たちは述べています。
※参考:『循環器疾患の進歩』
しかし、ベジタリアン食がすすめられているわけではなく、あくまでこうした食品群が、生活習慣病の改善に役立つ、という研究報告です。
さいごに
最近、ナッツに関しての健康情報が様々な角度から、世界中で研究が行われているような気がします。
揚げ物やスナック菓子が好きな方は、油脂類独特の旨味と歯ごたえが楽しめるので、ナッツ類にチェンジするといいかもしれませんね。
最近はコンビニでもナッツ類は購入できますし、おやつタイムが美習慣につながるかもしれません。
揚げ物やスナック菓子の油脂類は「酸化した油」なので、吹き出物の原因になるばかりではなく、体内で中性脂肪を溜めたり、脳に影響してプロスタグランジンなど頭痛の原因物質を放出する場合もあります。
そしてコレステロールや高血圧の起因にもなるでしょう。
研究報告や書籍によって、多少の違いはありますが、ナッツ類はだいたい平均すると1日ひとつかみぐらいが適量なので、取り入れてみましょう。