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納豆から世界初!? 糖尿病を抑制する成分が発見

納豆は特有の成分「ナットウキナーゼ」の健康作用で有名ですが、新たに血糖値の上昇を抑え、糖尿病や肥満の予防となる物質が発見されました。
糖尿病の改善に大きく関与し、世界初の発見となるそうです。
詳細を見てみましょう。

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血糖値の上昇を抑える注目の物質とは?

日本人の糖尿病患者は2016年の『国民健康・栄養調査』(厚生労働省)によると、「糖尿病が強く疑われる者」の項目で約1,000万人となっています。
また、「糖尿病の可能性を否定できない者」の項目も推定で約1,000万人とのこと。
その95%を占めるのが「Ⅱ型糖尿病」で、肥満や運動不足、食生活などが原因とされています。

食生活が悪く、肥満になってしまったり、運動不足の状況が続くと体内には当然ながら脂肪が溜まりますよね。
そうすると血糖値を下げるインスリンが分泌されなくなるので、食後、血糖値が上がっても、下げてくれるインスリンが分泌されなくなるので、高血糖の状態が長く続くことになります。
そのため糖尿病の他、合併症として心筋梗塞や脳梗塞を起こして、死に至る場合もあります。
こうした状況にしているのが「DPP4」という酵素です。
この酵素の活性を阻害すれば、インスリンの分泌が改善されるため、「DPP4阻害物質」の存在が注目を集めているそうです。

DPP4とは?

「DPP4」は、肥満や過体重の人の体内に現れる特有の酵素のことで、この酵素がインスリンの分泌を邪魔している犯人です。
そのため太ってくるとインスリンが分泌されないので、血糖値がなかなか下がらず、糖尿病の疑いが強くなるワケです。
やせていくとDPP4はさほど現れるなくのですが、体重を落とすにも時間はかかりますし、やせるまでDPP4の影響を受け続けるので、早くDPP4の働きを阻害しなくてはいけませんね。
その働きをストップさせるのが「DPP4阻害物質」で近年、Ⅱ型糖尿病の治療薬にも含まれている物質です。
しかし、薬で投与しなくても、大豆由来のタンパク質を発酵させた食品に多く含まれることが、東京農業大学の研究でわかってきました。

DPP4阻害物質は世界ではじめて納豆から発見!

東京農業大学の研究では、米みそ、濃口しょうゆ、納豆を対象にDPP4阻害物質が含まれているかどうかが検証されました。
3点とも、DPP4阻害物質が含まれていたのですが、米みそとしょうゆは塩分の影響で、その働きが確認できなかったそうです。
しかし、納豆に関しては、はっきりとDPP4阻害物質の働きが確認でき、なんと2種類あることまで判明したのです。
これは世界初の発見となるそうで、食品成分なのに、その働きは極めて有効性が高いことも明らかになりました。
※参考:『日本健康医学会雑誌』

今後、納豆は、ナットウキナーゼの健康作用だけでなく、この「DPP4阻害物質」の働きで血糖値の上昇を防ぎ、糖尿病の予防や改善食としても注目を集めることになるでしょう。

納豆を食べよう!

納豆ご飯が一番シンプルな食べ方ですが、せっかくなので、納豆に含まれる他の成分も活かした食べ方をしたいですよね。
納豆に含まれるネバネバ成分はムコ多糖類によるものなので、同じくネバネバしたオクラやなめこ、トロロ、海藻類と一緒に食べると、腸内細菌のエサとなり腸活にも役立つでしょう。
最近、スーパーやコンビニのお惣菜コーナーで「ネバネバ丼」や「ネバネバサラダ」と題した商品が人気を集めていますね。
低カロリーなのに、ネバネバ成分のお蔭でお腹がいっぱいになるので、空腹をガマンしなくてもいいダイエットにはピッタリでしょう。

また良質のオイルを一緒に摂れるので、サイコロ型にカットしたアボカドやナッツ類と一緒に和えて食べるのもオススメです。

そして発酵食同士を混ぜていただく「キムチ納豆」や「漬け物納豆」もいいでしょう。
キムチやお好みの漬物を納豆に混ぜるだけです。
筆者は個人的に奈良漬のみじん切りと納豆を混ぜるのがお気に入りです。

さいごに

納豆はリーズナブルで買いやすい食品なので、どこのスーパーでも、10種類以上の納豆が並んでいますね。
それだけ需要があり、人気の食材ということもあるのでしょう。
秋は美味しい食材が勢ぞろいするので、太りやすい時期でもあります。
納豆パワーで血糖値をコントロールしてもらい、太りにくい体質を手に入れたいものですね。