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有機野菜は体に良いが地球には悪い?北欧・研究

有機野菜や果物、穀物は、農薬や化学肥料を使わないので、カラダにも地球にも優しい、というのが定説でしたが……!?
有機野菜を栽培する農場は、地球環境の観点からは、実は地球温暖化の妨げになり、「地球に優しくない」という指摘が出ているようです。
あの世界的に有名な科学雑誌『ネイチャー』に掲載された、スウェーデンの最新研究を見てみましょう。

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有機野菜の栽培は地球温暖化を促している?

地球温暖化の問題に、森林伐採が挙げられていますよね。
実は、有機野菜や果物、穀物を栽培する際、農薬や化学肥料を散布しないため、広い耕作地を必要とするため、世界的なブームとなっている「オーガニック」を実現するために、一部の森林を伐採して、耕作地を確保しているケースが世界各地で見られるとのこと。
すなわち、森林を伐採しているので、地球規模で見ると、森林の面積が減るため、マイナスイオンなどの環境保全因子が減っているので、地球温暖化を促していることになり、オーガニックは「地球によくない」影響を与えているのだそうです。

また、スウェーデンのチャルマース工科大学の研究では、地球温暖化に関する土地使用の影響を調査したところ、有機農場と通常農場を比較した結果、有機農場の方が、温暖化ガスの排出量が有意に多いこともわかったのです。

有機農場が気候変動を起こしている?

そして、この大学の研究では、有機農場の面積が増えたことで、気候変動も起こしているというショッキングな事実もわかってきました。

スウェーデンのエンドウマメ農場を調査したところ、有機栽培の農場が、通常栽培(農薬や化学肥料を使っている)の農場よりも、50%以上も、気候変動に影響していることがわかりました。
この影響は作物によって違い、有機小麦ではなんと、70%以上も、気候に影響するとのこと。
日本では、まだこのような調査は始められていませんが、もしかしたら、自然災害に影響する可能性があるので、むやみに有機農場を増やさない方がいいのかもしれません!?

気候変動を起こす理由とは?

統計上で、有機農場が気候変動を起こすことがわかっても、その理由も知りたいたいですよね。
理由は、冒頭で述べたように、有機栽培は広い耕作地を必要とするからだそうです。

すなわち、有機野菜はヘクタール当たりの収穫量が、通常栽培と比べるとかなり低くなります。
そのまた理由としては、農薬を使わないため、害虫や雑草などの影響で目的とした作物が育ちにくいため、耕作地を広げて栽培しなければ、最低出荷ロットにまで及ばないからだそうです。

そのため、多くの有機農場を営む農場は、近隣の森林を伐採して耕作地を広げ、そのことで、二酸化炭素の排出量が増え、気候変動にまで影響が及んでいるとのことです。

さいごに

スウェーデンでは、政府が国を挙げて有機農法を推進しているので、有機栽培を実施する農家が増えていますが、この研究(発見)により、地球温暖化が進み、天候を含めた環境がかえって悪化する恐れがあるので、見送られるかもしれないそうです。
※参考:『ネイチャー』2018年12月

この研究はスウェーデンの大学が行った研究ではありますが、森林を伐採すると二酸化量が増え、地球環境が悪くなることは、どこの国でも土地でも同じことが言えます。

世界的に権威ある科学雑誌『ネイチャー』で論文発表されたので、2019年から徐々に、有機農法の見直しが、どこの国でも見られるようになるかもしれませんね。