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唐辛子系の"辛い食べ物"は心臓発作や脳卒中の予防に?イタリア・研究

"辛い物"好きの方に朗報です!
「キムチ」「ペペロンチーノ」「タンタンメン」など、日ごろから唐辛子系の料理を食べている人は、心臓発作や脳卒中の予防になるそうです。
イタリアの最新心臓研究の詳細を見てみましょう!

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唐辛子を習慣的に食べている人ほど健康?

イタリアの「サニタ医科大学」や「インスブリア大学」「地中海心臓センター」などの共同研究によると、定期的に唐辛子を摂取している人は、唐辛子を全く食べない人と比べて、「全死亡リスク」が有意に低いことがわかってきました。

 この研究は、ヨーロッパや地中海地方に住む人たちを対象に行われました。
「モリサニ研究」に参加した約22,000人の食事調査をもとに、平均8年間の追跡調査を行った結果だそうです。

詳細は、以下の通り!
唐辛子を週に4日以上、ほぼ習慣的に食べている人は、

  • 心臓発作のリスクが40%低い
  • 脳卒中の死亡リスクは50%以上低い

偏食の人でも唐辛子は健康にいい?

研究者によると、

唐辛子の摂取による死亡リスクの低下は、食事パターンが必ずしも影響しているわけではなかった。例えば、健康的な「地中海食」でバランスの摂れた食事をしている人も、食生活が偏った"偏食"の人でも、唐辛子を習慣的に食べていれば、死亡リスクは低かった。

と述べています。

この「モリサニ研究」は、香辛料の摂取と死亡リスクの関連を調査した、世界でもはじめての試みだったそうです。

唐辛子はイタリア料理の大切なスパイス

唐辛子は、イタリアの食文化には、欠かせないスパイス!
イタリアでは、多くの家庭のバルコニーで唐辛子が吊るされていて、パスタやメイン料理のスパイスとして、毎日のように食べられています。

また、ヨーロッパでは「唐辛子」にまつわる伝説や歴史、童話などが多く残されており、人々はまだ科学的根拠がない時代から、唐辛子は健康にいいと思っていた長い歴史があります。

そのため、研究者たちは、唐辛子の健康作用の「科学的根拠」を早く発表したかったのだそう!
今回の研究で、その科学的根拠が証明されたので、世界中の唐辛子好きの人たちに朗報となりましたね。

中国やアメリカでも唐辛子の健康作用が研究!

中国も「四川料理」では、古くから唐辛子が多用されており、日本で人気の「タンタンメン」も四川料理がルーツですね。
現在、中国でもやはり唐辛子の健康作用が研究されるようになり、中国の研究者たちも、「私たちの心臓発作を予防する!」と述べているそうです。

アメリカでも同様の研究が進んでおり、きっと近い将来、唐辛子の健康作用の研究報告が発表されるかもしれませんね。

唐辛子のカプサイシンがキー?

今回の研究では、唐辛子の摂取頻度と死亡リスクに焦点が当てられていましたが、まだ唐辛子のどの成分に、心臓発作や脳卒中を予防する作用があるのかまでは、解明されていません。

以前から唐辛子に含まれる「カプサイシン」の健康作用が注目されていたので、おそらくカプサイシンの生化学的なメカニズムが、死亡リスクを低下しているだろう、と考えられています。
※参考:『米国心臓学会誌』

さいごに

和食でも「漬け物」「金平ごぼう」、うどんや蕎麦にかける「七味」「一味唐辛子」など唐辛子を摂取する習慣はありますね。
また、キムチやタンタンメン、トムヤムクンなど、アジア系の料理にも唐辛子を摂取する機会は多くあります。
少し意識すると、唐辛子は日常的に摂取できるスパイス!
近年、ストレスが多く「心臓発作」「脳卒中」による『突然死』が深刻化されているので、唐辛子摂取が予防になるかもしれませんね。