毎日お酒を飲む人は、ほとんど飲まない人と比べると、実年齢によりも、脳が高齢化している可能性が高いそうです!?
タバコも同様とのこと!
アメリカの最新・脳科学研究を見てみましょう。
飲酒は脳の老化を早める?
アメリカのサザンカリフォルニア大学の研究により、冒頭のような事柄がわかってきました。
研究では、機械学習とMRIスキャンを駆使して、イギリスのバイオバンクに登録された約17,000人のデータを解析。
対象データは45歳から81歳の人たちのものです。
ここから、彼らの相対的な脳年齢が計算されました。
飲酒習慣が確認された人たちの脳は?
飲酒習慣が記録されていた約12,000人のデータを解析したところ、ほぼ毎日飲酒していた人は、飲酒頻度の少ない人または飲まない人たちと比べて、相対的に脳年齢が高く、アルコールの摂取量が1日1g増えるだけで、相対的な脳年齢が0.02歳増加するそうです。
わずかな数値のように思いますが、これが毎日毎日、蓄積されると……!?
心当たりのある方は、計算してみましょう。
喫煙習慣はどれぐらい脳を老けさせる?
同様に、喫煙習慣についてもデータが解析されました。
喫煙指数が「1」増えるごとに、相対的な脳年齢は0.03歳、増加するとのこと。
「喫煙指数」とは、
(1日あたりの平均喫煙本数÷20)× 総喫煙年数
で算出されます。
さいごに
研究者たちは、
飲酒と喫煙による脳年齢は解析できたが、他の環境因子や遺伝因子なども脳年齢を高めるので、さらに大規模な集団のデータを解析する必要がある。
と述べています。
※参考:『サイエンティフィックレポート』
飲酒と喫煙は、様々な生活習慣病の原因にもなっているので、気を付ける必要がありますね。
喫煙は、電子タバコが普及してきたとはいえ、煙の害が、周りの人にも迷惑になります。
タバコに関する法律も厳しくなってきているので、様子を見て禁煙に取り組んでみましょう。