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1日一万歩ぐらい歩いても体重は減らない?アメリカ・肥満学研究

運動習慣を取り入れるため、「1日一万歩」歩くため、万歩計や携帯のアプリで歩数をカウントしている方も多いことでしょう。
しかし、単に歩数だけを増やしても、ダイエットにはならないようです!?
アメリカの最新、肥満学研究の詳細を見てみましょう。

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歩数だけを増やしても、体重は減らない?

アメリカのブリガムヤング大学等の共同研究により、冒頭のようなことがわかってきました。

研究では、一般に軽いウォーキングなどで推奨されている「1日当たり一万歩」を、大学新入生を対象に行い、25%刻みで学生の体重と脂肪の増加をどれだけ減らせるかが、評価されました。

対象人数は、新入生約100名で、3つのグループに分け、1日あたり、

  • 【A】10,000歩
  • 【B】12,500歩
  • 【C】15,000歩

以上のように、24週間の間、歩いてもらいました。

その期間中に、学生たちの「エネルギー摂取量」と「体重」「体組成」も計測されました。

参加した学生たちは、調査前から平均9,600歩ほど歩いていたということです。

調査終了までに、それぞれの学生は、

  • 【A】11,066歩
  • 【B】13,638歩
  • 【C】14,557歩

という歩数平均になりました。

しかし、体重を計測したところ、どの学生のグループも、歩数増加の影響を受けていませんでした。
歩く機会を増やすだけでは、ダイエットに無意味なのでしょうか?

身体活動パターンは歩数増加で良い影響に?

こと体重減少に関しては、さほど結果につながらないように見えますが、やはり健康度はUPしているようです!

研究者たちは、「感情的に安定し、健康上の利点を有する可能性がある」と述べています。

第一に、「座位時間」が大幅に短縮されることです。
【B】グループと【C】グループでは、歩く歩数(距離)が増えることで、格段に座っている時間が短くなったのです。
特に【C】グループでは、座位時間が1日77分も短縮されていました。
※参考:『肥満学雑誌』

さいごに

「座位時間」とは、1日に座っている時間の長さのことです。
座っている時間の合計が多い人ほど、身体が同じ姿勢のまま萎縮されるので、血の巡りが悪くなり、各器官の機能も衰えやすいと考えられています。
「エコノミー症候群」のようになってしまうのですね。

勉強熱心な学生ほど、座って勉強する時間、すなわち「座位時間」が長くなりがちです。
ウォーキングしながら暗記したり、学習内容の音声を聴きながら歩くこともできるので、少しでも座位時間を減らすのが、健康度UPにつながるのですね。

社会人になると、デスクワークが増え、なかなか席を立てない人も多いでしょう。
しかし1時間に1回は席を立つ習慣を増やし、通勤の往復で、少しでも長く歩けるよう工夫してみましょう。