日本では昔から「漬物」を食べる文化がありますよね。
隣国の中国でもしかり!
中国にも様々な漬物文化がありますが、その中に含まれる乳酸菌が、虫歯予防につながることがわかってきました!?
中国とイスラエルの共同研究の詳細を見てみましょう。
漬物に含まれる乳酸菌が虫歯予防に?
中国の成都大学と、スラエルのネゲヴ・ベン・グリオン大学の共同研究により、冒頭のようなことがわかってきました。
中国南西部の伝統的な食事では、漬物は毎日の食卓に欠かせない逸品!
生の野菜や果物に塩を加えて密封し、一晩おくと、発酵が進み、健康的な細菌が糖を分解して乳酸菌を産生します。
これは「プロバイオティクス」として知られ、食品の保存効果だけではなく、
- 免疫系の制御
- 腸内細菌叢の安定化
- コレステロール値の低下
- 虫歯の抑制
など多くの利点が発見されています。
漬物の乳酸菌と虫歯の原因菌との関連は?
今回の研究によると、四川の漬物で見つかった乳酸菌は、「ストレプトコッカス・ミュータンス」という虫歯の原因菌を98.4%も減少させた! と発表しています。
四川の漬物は14種類ほどあり、それらから発見された乳酸菌は54種類にも及んだそうです。
そのうちの1つである「L.plantarum K41」という乳酸菌が、ミュースタンス菌による虫歯の発生率と重症度を有意に低下させることがわかったそうです。
※参考:『微生物学の最前線』
さいごに
今後は、漬物から「L.plantarum K41」乳酸菌だけが抽出され、ヨーグルトなどの乳製品に添加した製品が開発されていくかもしれません。
「虫歯予防ヨーグルト」と題した機能性表示食品が、数年後に現れるかもしれませんね。