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スパイス料理は感染予防にはならない?オーストラリア・研究

多くのスパイスには、機能性として「殺菌作用」があります。
唐辛子・ショウガ・ニンニク・山椒・カレー粉等々。
そしてスパイスを使った伝統料理は、たいてい昔から感染病と闘っていた熱帯地方の国々の郷土料理です。
こうした観点から、スパイスと感染防止についての関連が研究されました。
オーストラリアの最新研究報告を見てみましょう。

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スパイス料理の発端は感染を止めるため?

オーストラリアの豪州国立大学の研究によると、これまで、スパイス料理の発端は感染を止めるため? と考えられていましたが、必ずしもそうではないことがわかってきました。

世界中の暑い地域の国々は何故、辛い物を食べるのか?

研究チームは、世界中の暑い地域の国々では、なぜ、伝統的に辛い食べ物を食べる傾向があるのか、調査を行いました。
例えば、香辛料をふんだんに使った『ティカラマサラ』という郷土料理などです。

この傾向は『ダーウィンのガストロノミー』という熱帯諸国の分化的進化プロセスの理論に行き着くそうです。

暑い国は感染症が多いため抗菌性のある香辛料を?

ダーウィンの理論によると、暑い国々では、昔から多くの感染症で、人々が命を落としてきました。
そのため、抗菌性のあるスパイスを食事に取り入れることによって、食生活で感染症を予防していた、と考えれてきました。

93種類のスパイスを分析

研究チームは、そのナゾを解くため、93種類のスパイスを検討!
これらのスパイスを使った70の郷土料理から、約33,000件のレシピを集めて、内容をデータ化し、分析しました。

ダーウィンの理論では、

スパイシーな食品による機能性で、感染リスクから人々の健康を守り、人々の生き残りを助ける。

ということになっています。

しかし、研究者たちは、この理論は、現代の検証には耐えられないことを発見しました。
その発見とは?

スパイシーな料理は感染を予防しない?

スパイシーな食品は、より暑い国々の伝統料理によく見られます。
しかし、研究者たちの分析から、食品からの感染リスクを減らすための分化的適応が主要な原因と思われる、「明確な理由」は見あたらなかったそうです。

ただし、スパイスの使用で、食中毒リスクは予防できていることと、広範囲な健康効果にも関連していることは、わかりました。

寿命とスパイス料理は関連がある?

また、スパイスの機能性が効力を発揮しているのか、ある地域によっては、平均寿命と関りがあることも発見されました。
しかし、スパイシーな料理で、寿命の長短が決まるわけではありません。
料理の辛さ具合で、GDPや平均寿命が延びるわけではないからだそうです。
※参考:『ネイチャー人間行動』

さいごに

スパイスの効いた辛い料理は、発汗作用や、血液循環を良くする機能があるので、確かに健康度はUPしそうですね。
感染症の予防とまでは行かなくても、健康食として、食事のレパートリーに登場させると良さそうですね。