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心臓系の疾患に糖質オフ食が有効!?その理由とは? オランダ・研究

糖質オフ食は、賛否両論、様々な研究結果が出ていますが、こと「心臓病」に関しては、有効なようです。
オランダの最新研究報告より、その理由を探ってみましょう。

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心臓へケトンを供給するため糖質オフ食が有効!

オランダのフローニンゲン大学医療センターの研究によると、心臓は、ケトンの供給量を増やすと、心臓病患者に有益な効果がもたらされることがわかってきました。
ケトンの供給源を増やすには、食事から糖質をカットし、高たんぱく高脂肪食にする必要があります。
いわゆる、近年はやりの糖質オフ食が有利ということです。

ケトン食(糖質オフ食)が心臓に良い理由とは?

糖質オフ食は、別名「ケトン食」「ケトジェニック・ダイエット」とも呼ばれ、元々は糖尿病の治療食でした。
糖質をカットすることで、食事からグルコースが供給されなくなるので、体内ではグルコースの代わりにケトン量が増えます。
ケトン体はグルコースの代替えのような働きをするとも言われています。
今回の研究では、そのケトン体が血液循環を良くし、何らかの心臓病の恐れがある人には、良い循環を生むことがわかってきたのです。

ケトン体は心臓病患者の保護効果を及ぼす?

研究は、ケトン食を実行することにより、体内でケトン体量が増えると、そのケトン体が心臓病患者に保護効果を及ぼすことがわかってきました。
ケトン体は、長期の絶食、インスリン欠乏、極端に激しい運動を行うと、肝臓によって生成される物質です。
ケトンは、複数の臓器に追加のエネルギーを提供し、極端な条件下では、総エネルギー消費量の5~20%を占めることになります。

心臓病の初期段階ではグルコースを利用してしまう?

健康な人の場合、通常の心臓はエネルギー源としてグルコースをほぼ消費しません。
しかし、心臓病の初期段階では、脂肪酸からグルコース利用への切り替えが起こっているそうです。
そのため、心筋のエネルギー不足が起こり、心不全の発症につながっていくことに!
心臓が、本来は使わないグルコースを利用しないためにも、一時的に糖質食を実行してケトン体を増やすと、心臓がケトン体を使用するので、心臓にも身体にも安全な状態となるそうです。

ケトン体は一般的な心血管リスク因子も低減か?

研究チームによると、ケトン体は、「血圧」「体重」「血糖」「コレステロール」など、一般の心血管リスク因子にもプラスの影響を及ぼすとのこと!
また、ケトン体は、「内皮機能」「炎症」「心臓モデリング」「ミトコンドリア機能」などの活性化にも利益があるとのことです。
こうしたケトン体の利点を、健康に活かすには、やはり一時的に糖質オフ食(ケトジェニック・ダイエット)の実行が必要なのだそう。
※参考:『米国心臓学会誌』

さいごに

心臓病は、世界中の国々で、主要な死因としてあがっています。
もしや? と思われる方は、期間を決めて、糖質オフ食を実行するといいでしょう。
ただし、心臓病の改善や、糖尿病の治療食として、目的を持って、取り入れるようにしましょう。