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健康的な食事ほど食品廃棄率が上がる?米・農務省

健康的な食事とは、一般に野菜や果物の種類を豊富に使った食事内容のことを指しますね。
しかし、お料理好きな方はよくわかると思いますが、野菜の種類が多い料理ほど、生ごみが増えます。
そして、使い切れずに、冷蔵庫で中途半端にあまった野菜を腐らせてしまうことも…

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健康的な食事ほど食品廃棄率が上がる?

食材を効率的に使う方法を模索しなけば、健康的な食事ほど、廃棄物が増えるという矛盾が産まれるかもしれません。

アメリカのバーモント大学などの共同研究では、ヒトの食物摂取量と、まだ利用可能な食品廃棄物のデータを、米国農務省のデータベースなどをもとに解析しました。

それによると、2007年から2014年にかけて、アメリカ人は1日に15万トンの食品を廃棄している計算となりました。

これは1人換算にすると、毎日平均422g相当の食品を廃棄していることになります。
アメリカの人口約3億2,000万人の総摂取カロリーに対して、約30%をムダに捨てていることにもなります。
※参考:『プロスワン』2018年4月

廃棄量の多い食品は野菜や果物

アメリカでは日本のように国の保険制度が確立されていないので、医療費がかからないよう、病気をしないように、健康的な食事を摂るよう心がけている人が多く、野菜や果物の摂取量が日本よりも多いと言われています。

しかし、食品廃棄量の多さでも野菜や果物が多く、健康意識のわりには、食べ物をムダにしている人も多いようですね。
野菜や果物の廃棄率は全体の39%と一番多く占め、その次に乳製品で17%、肉や肉加工品が14%となっています。

生鮮食品を取り入れるほど、食品ロスも増えてしまうので、今後は、食材の作り置きや、使いまわしの工夫も考慮に入れなけれいけない、と課題が残っているようです。

健康に悪い加工食品ほど廃棄率が低い

アメリカでは経済格差で、貧困層ほど、生鮮食品の摂取量が少なく、加工食品の利用率が高いのですが、こうした安価で購入できる加糖飲料や小麦加工製品(パン、インスタント食品)、トウモロコシ粉加工製品(インスタント食品、スナック菓子等)などは、日持ちもすることから、食品廃棄率が低いようです。
しかし、食品の健康度はかなり低く、貧困層ほど、メタボ問題や小児肥満が多いのも現実です。
そして、こうした健康度の低い食品ほど、水と農薬の使用量が多く、栄養価も低いことがわかっています。

野菜料理は作り置きや使いまわしを考えよう!

前述の研究結果は、アメリカでの事例ですが、日本でも同じような問題が起きていることでしょう。
食品廃棄率のことを考えて、健康度の低い食品ばかり食べていたら、お金や食材の節約にはなるかもしれませんが、カラダはボロボロになってしまいますよね。

確かに野菜料理は1種類だけとはいかず、数種類の野菜を使って調理するので、場合によっては食材費がかさむかもしれません。
しかし、絶対に余らせない、腐らせない! をモットーに1週間単位で献立を考えれば、ムダに野菜を捨ててしまうことはないでしょう。

「その日に何が食べたいか?」で買い物に行くと、無計画で食品を余らせがちです。
また、安売りだからと言う理由で、特売の野菜を買っても、余らせることになるかもしれません。
少々割高でも、1週間分のメニューをおおよそ決めてからスーパーに行けば、にんじんやきゅうりの3本入りではなく、1本あれば十分かもしれない、など必要数がわかるものです。
そうすれば、食材をムダに余らせることも、腐らせることもないでしょう。

漬け物やマリネ、酢キャベツ、蒸し野菜を冷凍するなど、野菜がムダにならないよう、作り置きの野菜料理も検討してみましょう。

さいごに

筆者は、「今週は忙しくて自炊できない!」と判断したら、野菜類は一切買わずに、その週はお惣菜で済ますなど、できる限り、食材を大切にする工夫をしています。
週単位で考えると、冷蔵庫の隅に忘れていた食材が眠っている、ということは少なくなるでしょう。
家での小さな行いも環境保全に役立つかもしれないのです。
日本でも食品廃棄率の上位に「家庭ごみ」が入っています。

小さな努力かもしれませんが、一人一人が実行に移すと、大きな力となり、国全体の家庭での食品廃棄率は減っていくでしょう。