『美髪を造る食生活11』~髪の生成に必要な栄養素-タンパク質編~ でご紹介したとおり、髪の成分は80%がタンパク質、そしてケラチンという成分が占めていることをお話しいたしました。そこで今が旬のぶりと冬瓜を使ったレシピをご紹介します。
本日の野菜のお話は「冬瓜」です。
過去のブログでも、冬瓜の歴史などをご紹介したので、割愛しますが、美髪に関係する栄養成分のお話は次の通りです。
冬瓜は栄養素としてはビタミンCをわずかに含みますが、90%以上が水分で、カリウムが豊富です。中国では利尿作用、消炎作用、嚥下作用があるとして風邪や病気などの回復食として古くから利用されていました。カリウムが豊富なので、体内のナトリウム(塩分)を排出して血流を良くし、高血圧予防などにも期待できます。血管がつまりぎみだと、頭皮まで食物の栄養は回らず、美髪が望めません。冬瓜メニューで血液もサラサラにしておきましょう。
ビタミンCの含有量はわずかとはいえ、ビタミンCは人間の体内では合成できない上、タンパク質がアミノ酸に合成され、皮膚や髪のもととなる細胞になるためには必要な栄養素です。
美髪のためにタンパク質補給♪冬瓜とぶりの生姜煮
【材料】2人分
- ぶりのあら 400g
- 塩 大さじ1
- 冬瓜 1/2個
- ごま油 大さじ1
- 生姜 千切り(飾り用)
[煮汁] - 生姜 30g
- みりん 大さじ3
- 砂糖(ラカント/てんさい糖)大さじ3
- 醤油 大さじ3
- 酒 100cc
- 水 100cc
【作り方】
- 予め大き目のお鍋にたっぷりのお湯を沸かしておく。ぶりのあらは、塩大さじ1をかけて10分ほど寝かしておく。その後、水道水でよく洗う。
- 1の鍋に、ぶりのあらを入れ、2~3分茹で、冷水の入ったボウルにあげる。うろこや血のり、ヒレなどを取っておく。
- 冬瓜は皮をむいて、大き目の乱切りにしておく。生姜は皮をむいて、極薄い輪切りにしておく。
- フライパンにごま油をしいて、3の冬瓜にうっすらと焦げ目がつくよう、中弱火で、10分ほど焼いておく。(時折面をかえる)
- 4のフライパンに2のぶりと、[煮汁]の材料を全て入れる。人に立ちさせ、調味料のアルコール分が飛んだら、中弱火にし、軽く水で絞ったクッキングペーパーを落し蓋としてかけ、30分ほど煮込む。
- お皿に盛り、千切りの生姜を添えて出来上がり。
【美養効果】
ぶりは背が青いので、青背魚にも分類されることがありますが、他のさんまやいわしなどと違い、脂質が多くカロリーは高めです。しかしこの脂質が優れモノで、美髪にはいいことづくめなのです。頭皮や毛根の細胞粘膜を健康にするアラキドン酸、良質の皮脂で潤いの髪を造るDHAやEPA、IPAが豊富です。
他の栄養成分は、髪のもとをつくるタンパク質はもちろん、コラーゲンも含みます。ただし、食品からのコラーゲン摂取は、直接、ヒトの皮膚組織にあるコラーゲンにはならないので、ビタミンCなど他の栄養成分も一緒に補いましょう。抜け毛予防になるナイアシンやパントテン酸も含まれます。
一緒に煮こんだ生姜は冷え予防で有名な成分ジンゲロールが含まれますが、カラダをポカポカさせるため、血流がよくなり、頭皮まで栄養を届けるのも助けてくれるでしょう。またアンチエイジング作用も期待できるでしょう。
冬瓜、ぶり、生姜と秋冬の旬の味覚で、美髪のための栄養補給をしておきましょう!