『免疫力と野菜の関係』、前回の「9~免疫細胞の活性化と理想的な食生活」の中ではプロバイオティクスのお話をご紹介しました。本日は、引き続き、免疫細胞の活性化と理想的な食生活を送るのにふさわしい「ファイトケミカル」という食品成分のお話をご紹介いたします!
ファイトケミカルとは、植物中に存在する天然の化学物質のことで、トマトのリコピン、ニンジンのβ-カロテン、唐辛子のカプサイシンなどが代表的です。
近年、ファイトケミカルが「第七の栄養素」として注目されているのです。
理由は、これらの栄養素には活性酸素を抑える抗酸化作用があり、免疫機能を高める働きがあるから。
免疫の低下を防ぎながら、免疫細胞の司令塔である樹状細胞の活性化にも作用するわけです。
大別するとポリフェノール、イオウ化合物、カロテノイド、糖関連物質の4つとなります。
ファイトケミカルの特徴は、多くの場合、野菜の色素や香り、苦味、辛味、渋みなどの成分に多く含まれています。
玉ねぎのケルセチン、ゴボウのクロロゲン酸、ブルーベリーのアントシアニンなど。
また、野菜の皮や種、根など、普段捨てられる部分に多く含まれています。
ファイトケミカルは安定した物質が多いため、熱にも強く、加熱調理後でも摂取できるのです。
ビタミン類は、加熱料理してしまうと、消失してしまうことも多いので、サラダなどの生野菜からビタミン類や酵素系、そして温野菜からファイトケミカルを摂ると理想的ですね。