「冷え性対策と野菜の関係08」の前回の記事より、6タイプの冷え性を順番に解説していっています。6タイプとは、下記の通り!
- 寒くてヨワヨワしい冷え性
いつも寒くて元気がなく、体力もなく、ヨワヨワしい - 寒いのにタプタプする冷え性
いつも寒く感じるのに、お腹はタプタプし、そのお腹も冷たい感じ... - 寒くてイライラする冷え性
いつも寒くてイライラとし、カラダは冷たいのに頭はカッカとしている - 寒くてクヨクヨする冷え性
いつも寒くて気分も晴れず、憂鬱で、些細なことにクヨクヨする - 寒くてカサカサする冷え性
いつも寒くて、心身ともにカサカサと乾いた感じ... - 寒くてダルダルする冷え性
いつも寒くて、ヤル気が出ず、ダルい感じが抜けきらない...
本日は、「2.寒いのにタプタプする冷え性」について解説していきますね。
寒いのにタプタプする冷え性
内臓に余分な水分がたまっていて、気の流れや、血の巡りが悪くなっている冷え性です。甘いものを常に食べていたり、ジュースや、コーヒーや紅茶に砂糖をたっぷり入れて飲むタイプの方は、カラダに良くない水分が溜まってしまうのです。
一見、ポッチャリタイプの方は、冷え性とは縁が遠そうに感じますが、ヒトの体内にたまった脂肪は、食品で例えるなら、ラードや牛脂と似たような形態です。なので気温が冷えてくると固まり、余計に寒く感じるのです。
想像してみましょう! ラードや牛脂は真夏の室温では気温が30度台になるので、溶け始めますが、完全に液体にはなっていません。また冷蔵庫に移動させると庫内は10度以下なので、ラードや牛脂は固まります。
ヒトには体温があるので、これと全く同じではありませんが、似たような現象が体内で起こっていると考えると怖いですよね。太っていると「脂肪で温かい!?」と思われがちですが、脂肪は寒さで固まるので、より一層、カラダが冷たく感じるのです。これも立派な冷え性の一つと言えるでしょう。
このタイプの方は、日頃の暴飲暴食の影響で、胃腸が消化不良を起こしていて、胃もたれや便秘、汗をかきやすい、痰がよくでる、むくむ、などの症状が見られるのではないでしょうか? お腹がタプタプとしているのに、冷えている!? 原因がつかめたところで、生活習慣や食習慣を見直してみましょう。
生活習慣としては、軽い運動やサウナ、湯船につかるなど、冬でも健康的な汗を流す機会を増やし、代謝をよくしておきましょう。
また、起床時間や就寝時間もなるべく整え、排便や排尿を促すようにしましょう。
忙しいとトイレをガマンしてしまうのが現代人の特徴ですが、仕事中でも1時間に1度は席を立つ機会を設けるとカラダを動かす機会にもなります。同じ姿勢での座りっぱなしなども、代謝が悪くなり、冷え性の原因となってしまいます。
そして、最後に食生活!
このタイプの方は、熱が体内にこもりやすいという懸念があるので、香辛料がキツすぎる食材は控えた方が良さそうです。*このタイプの方に限って、という意味で、全ての方に該当するわけではありません。
また甘いものや牛乳、冷たいものは腸に水をためやすくする、という特質もあるので、摂りすぎには注意しましょう。前述した症状が心配な方は、いっそ、控えてしまうのも得策です!
当面は、栄養摂取よりも、体内にある余分な水分や老廃物を排出、排泄することを心がけると改善されていくかもしれません。
このタイプのオススメ食材は以下の通り!
- ニラ、大葉、パクチー、せり、セロリなど胃腸の働きを助ける香味野菜。
- きのこ、大根(加熱調理したもの)、ごぼう、さといも、れんこん、ひじき、こんにゃくなど、食物繊維の含量が高いもの。
冬の根野菜で作る「筑前煮」、鍋物にはきのこ類を必ず入れる、などデトックス作用のある食材を選んで、食生活を送ってみましょう。
きのこ類の食物繊維は、食材をカットして繊維を断ち、加熱、凍らす、などの調理上の負荷をかければかけるほど、中から有効成分が溶け出てくるようです。低カロリーなのに、濃厚な味で、満腹感もあり、特にお腹周りの脂肪燃焼作用が期待できる「キノコキトサン」も豊富です!
このタイプの冷え性は、まずは体脂肪と余計な水分を、体外へ追いやることからはじめてみましょう。