2月は『感染症対策と野菜の関係』ということで、昨日の記事では「風邪」について、ご紹介しました。風邪は、鼻からのど(咽頭や喉頭)までの空気の通り道「上気道」にウイルスが感染することで炎症が起こります。そこで、この上気道の傷んだ粘膜を修復するタンパク質と鉄、そしてウイルスの殺菌が期待できるスープのレシピをご紹介します。
本日の野菜のお話は「ほうれん草」です。
ほうれん草は鉄が豊富なことで有名ですが、免疫力を高めて、風邪などのウイルスから守ってくれる、グルタチオン、ケンフェロール、コエンザイムQ10なども含みます。また傷んだ粘膜を修復するセラミドも含まれていますね。ほうれん草の鉄分は「非ヘム鉄」になりますが、ビタミンCと摂ると吸収が高まります。ほうれん草はビタミンCも含まれているので、効率よく摂取できるでしょう。ビタミンCも風邪予防にオススメな栄養素です。
本日のレシピのように、動物性タンパクや、殺菌作用のある生姜などと一緒に摂ると免疫力UPされて、風邪の予防や改善食に役立つでしょう。
風邪予防に♪ほうれん草とサーモンの豆乳スープ
【材料】3~4人分
- ほうれん草 200g
- じゃがいも 大き目1個
- エリンギ 大き目1個
- にんにく 1カケ
- 塩鮭(甘塩) 2切れ
- ごま油 大さじ2
- 水 400cc
- すりおろし生姜 大さじ1
- 豆乳 200cc
- 塩 小さじ1/4
- コショウ適量
【作り方】
- ほうれん草は5cmの長さに切りそろえる。じゃがいもとエリンギもほうれん草の長さと合わせて切りそろえておく。にんにくはみじん切りにしておく。塩鮭は一口大にカットしておく。
- 鍋にごま油とにんにく、生姜を入れ、弱火にかけ、香りが出たら、ほうれん草、じゃがいも、エリンギ、塩鮭を入れ、中火で2~3分炒める。
- 油が回ったら、水と塩を入れて、中弱火で7~8分煮込む。
- その後、豆乳を入れ、沸騰させないように、さらに2~3分煮込む。
- コショウで味を調えてできあがり。
【美養効果】
このレシピは、あえて塩鮭(甘口)を入れることで、スープの素などの調味料を控えています。殺菌作用のある生姜やにんにくを入れると、それだけで味にアクセントが出ます。じゃがいもを入れることで、豆乳と共に、とろみが出て、優しい気持ちにもなります。じゃがいもは加熱に弱いビタミンCをデンプン質で包むので、風邪予防になるビタミンCがプラスできるでしょう。
サーモンに含まれるDHAは、オメガ3系オイルとして、記憶力UPなどで有名ですが、気管支喘息など、気管支の疾患予防にもいいようです。そしてタンパク質食品でもあるので、風邪のウイルスで傷ついた粘膜を修復してくれる材料となるでしょう。
もし、喉が腫れて飲み込みにくいようなら、ミキサーやフードプロセッサーでかくはんして、リゾット風にしてみてください。
風邪の時にいただく白がゆは、飲み込みやすくていいのですが、免疫力UPや風邪のウイルスで傷んだ細胞を修復するには栄養が足りません。栄養をつけて、風邪のウイルスをやっつけてしまいましょう。
菌は、付けない、増やさない、やっつける!です!!!