昨日の記事では『「インフルエンザ」対策と予防食』をお伝えしました。インフルエンザ予防には、近年、ビタミンDの摂取が注目されているようなので、本日は、ビタミンDが補えるスープをご紹介致します。ビタミンDの含有量が高いのは、干ししいたけ、キノコ類、卵、も含まれています。干ししいたけで出汁を取り、えのきたけと卵を入れたレシピでお届けします。
本日の野菜(きのこ)のお話は「えのきたけ」です。
えのきたけも、きのこの一種でビタミンDやβ-グルカンなどが含まれています。ビタミンDの含有量は、きのこの中では少ないかもしれませんが、インフルエンザなどの菌で疲労した体力の回復効果が期待できるビタミンB1や、安眠を誘うビタミンB2なども含まれています。そして、えのきたけには抗炎症作用も期待できます。インフルエンザなどの菌は、体内の器官に炎症を起こし、咳、鼻水、下痢、頭痛など様々な症状を引き起こすので、予防や改善に期待ができるでしょう。
これらの栄養成分は、えのきたけの繊維質の中にあるので、えのきたけをカットし、煮炊きすることで溶け出てくると考えられています。汁物だと、溶け出た成分ごと頂けるので、理想的です。
インフルエンザ予防に♪きのこの卵とじスープ
【材料】2~3人分
- えのきたけ 1株(約200g)
- にんじん 千切り 100g
- 玉ねぎ 1/4個
- ピーマン みじん切り 1個分
- すりおろし生姜 小さじ1
- 卵 2個
- 塩 2~3つまみ
- きのこ出汁 600cc(以下参照)
- ごま油 小さじ1(仕上げ用)
※[きのこ出汁] - 干ししいたけ 大1個 (小2~3個)
- 昆布 10cm
- 水 1リットル
【作り方】
- ピッチャーまたは大き目のボウルに水1リットルを入れ、干ししいたけと昆布を入れ、一晩置いておく。※以下、きのこ出汁
- えのきたけは、3cmの長さに切り揃える。にんじんも3cmの長さにカットしてから千切りにする。玉ねぎは薄くスライスしておく。ピーマンはトッピング用にみじん切りにしておく。
- お鍋に1のきのこ出汁600cc分を注ぎ、えのきたけ、にんじん、玉ねぎ、を入れて、中弱火にかけ、10ほど煮込む。卵は溶きほぐしておく。
- 生姜と塩を入れて、火を強め、沸騰してきたらすぐに、溶き卵を回しかけ、火を止める。仕上げに、ごま油を入れて良く混ぜる。味を見て、塩気が足りないようならプラスする。
- お皿に盛り、ピーマンをトッピングして出来上がり。
【美養効果】
干ししいたけで作る「きのこ出汁」は水に干ししいたけと昆布を入れて漬けて1晩置くだけなので、待ち時間を除けは簡単です。干ししいたけは、インフルエンザ予防で注目のビタミンDが豊富に含まれるので、このスープは目に見えなくても、そのエキスが補えるレシピです。卵にもビタミンDが含まれる上、菌にやられて弱った体内の細胞を修復するタンパク質食品でもあるので、しっかりと補っておきましょう。卵は他に、シスタチンというインフルエンザ予防になる成分も含まれます。
塩分の摂りすぎも、喉の炎症を悪化させる懸念があるので、少な目にし、仕上げにごま油を入れて風味を出しました。
生姜のジンゲロール、ピーマンのピラジンは共に殺菌作用が期待できるので、インフルエンザなどの予防や改善食に取り入れておきましょう。