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感染症対策と野菜の関係04~「肺炎」対策と予防食

 

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『感染症対策と野菜の関係』第4回目の本日は「肺炎」についてです。

肺炎は、病原体が肺に感染して、炎症を起こす感染症。多くのウイルスや細菌が肺炎の病原体となります。感染している人の咳やくしゃみなどの飛沫に含まれている病原体を、直接、吸いこんでしまうことでも感染してしまいます。

また、風邪やインフルエンザにかかっている時に、喉や気管支の粘膜がダメージを受けているので、ウイルスや細菌を体外へ排出できず、肺への侵入を許してしまう時にも肺炎を引き起こしてしまいます。

もともと、免疫力が弱い、お子さんや高齢者がかかりやすい疾患ですが、風邪やインフルエンザで体力や免疫力が弱っている成人も油断できません。

特に高齢者の方は、心臓や呼吸器、糖尿病を抱えている方が多く、それらの疾患と肺炎が重なると、重症化しやすくなります。

そして何らかの原因で(病気やケガ)手術をした後も、体力や免疫力が弱っているので肺炎にかかりやすくなります。

肺炎は、日本の死因の統計の第3位に挙がっています。(1位:ガン、2位:心疾患)

季節性があるわけではありませんが、冬は風邪やインフルエンザ、その他の食中毒などで感染症にかかりやすい時期なので、ちょっとした風邪が命取りにならないよう、十分に気を付けたいものですね。

肺炎の症状は、痰がからみ咳が出ることです。軽いうちは風邪の症状と似ているので、気づかない方も多いですが、風邪が長引く、食欲不振、脱水症状、呼吸困難などに陥ってくると肺炎の懸念が高まってきます。

ちょっとした風邪でも市販薬で済ませず、病院へ行くようにしましょう。痰がでないよう、日頃から、鼻の通りをよくして、喉を傷めないよう、マスクも愛用しておきましょう。

 

肺炎は風邪などと違い、かかってしまうと、入院して治療を受けなければいけません。改善食ではなく、風邪をこじらせないよう、予防食をしっかりと食べて、ウイルスや細菌が肺へ回らないようにしましょう。

殺菌作用のある栄養成分と食べ物

  • イソチオシアネート
    菜の花、ブロッコリー、かつお菜、きゃべつ、芽きゃべつ、ブロッコリースプラウト、大根の葉、蕪の葉など
  • 硫化アリル、アリシン
    ネギ、玉ねぎ、生姜、にんにく、わさび、マスタード、しそ(大葉)、バジル、ローズマリーなど
  • スルフォラファン
    ブロッコリースプラウト、菜の花、大根、カリフラワー、きゃべつ、かいわれ大根、ブロッコリーなど

免疫力を強化する栄養成分と食べ物

  • アラキドン酸
    豚肉、卵黄、サバ、ブリ、レバー類
  • グルタチオン
    アボカド、食用菊、アスパラガス、鱈(たら)、ほうれん草、ブロッコリー
  • アスタキサンチン
    鮭、いくら、えび、かに
  • オリゴ糖
    てんさい糖、はちみつ、にんにく、ごぼう、玉ねぎ、バナナ、とうもろこし

こうして見ると、香りの強いネギや生姜などの香味野菜、苦味のある菜の花やかつお菜など、野菜の苦味や香味に殺菌作用と免疫力UPのパワーが秘めていそうですね。

菌が肺へ回らないよう、日頃の食生活で野菜を取り入れ、菌に負けない、体力作りを!