お肉を使ったお料理は、生のものを手で触り、その手で他のものに触れると食中毒の危険が出てきますが、お料理をする手を清潔に保ち、調理器具や食器も清潔にしていれば、防げるものです。
それにお肉は、人間のカラダや筋肉を造る基礎となる、重要なタンパク源ですし、病気などで荒れた胃腸の粘膜や細胞を修復する作用もあるので、食べておきたいですね。
お肉には”豚肉の生姜焼き”や”ステーキにニンニクを使う”など、昔から殺菌作用のある野菜と組み合わせて調理されていました。
本日は、ピラジンと言う殺菌作用を持つピーマンと豚肉を使った簡単なお子さまにも喜ばれるレシピをご紹介します。子どもの頃、母がよく作ってくれた懐かしのレシピでもあります。
本日の野菜のお話は「こどもピーマン」です。
ピーマンは子どもが嫌いな野菜NO.1を誇る(?)野菜ですが、その原因は独特の苦味のようですね。そこで開発されたのが肉厚で甘味のある「こどもピーマン」。緑のピーマンでありながら、パプリカのような味わいです!近年栽培農家さんも増えて、スーパーでも購入しやすくなりましたね。
子どもピーマンは、一般のピーマンよりもビタミンCが約1.5倍、そしてβ-カロテンの含有量は約2倍ということで、栄養価も高いのです。一般のピーマンよりもやや小ぶりですが、肉厚なので、加熱してもしなびた感じにならず、そして加熱によってさらに甘くなので、風邪やウイルス対策をしておきたい時期のお料理に使うと、お子さまにも喜ばれるでしょう。
ピーマンには、ピラジンと言う殺菌・解毒作用が期待できる成分が入っています。豚肉の殺菌と共に、体内の免疫や解毒にも役立つでしょう。
こどもピーマンとにんじんの豚肉炒め
【材料】2人分
- こどもピーマン 5個
- にんじん 小1本
- 豚肉(細切れ)150g
- ごま油
- 砂糖(ラカント/てんさい糖) 大さじ1~2
※お好みで調整してください。 - みりん 大さじ1
- 醤油 大さじ1~2
- コショウ
【作り方】
- こどもピーマンとにんじんは、1cm程度の大きさにカットしておく。豚肉のこまぎれは大きいものは2cmぐらいにカットしておく。※豚肉は焼くとちぢむので、野菜より大き目にカットしてください。
- フライパンに、ごま油をしいて、1の材料を炒め、砂糖、みりん、醤油を入れ、みりんのアルコール分が飛び、材料の火が通れば出来上がりです。コショウで味を整えてください。
【美養効果】
味付けはやや甘めにすると、お子さまにも食べやすいでしょう。砂糖をラカントにすればカロリーが抑えられます。てんさい糖にすると、オリゴ糖が含まれるので、ピーマンやにんじんの食物繊維との相乗効果で整腸作用が望めるでしょう。
しっかりを火を通して、醤油からの塩分と、砂糖やみりんで味付けをしているので、塩分と糖分からも菌の繁殖をある程度抑えられるでしょう。お弁当のおかずなどに便利です。やや味付けが濃い目なので、他のおかずはさっぱりとしたものをあわせてください。
にんじんはβ-カロテンやビタミンEが豊富なので、抗酸化力が強く、カラダの免疫力UPにつながります。豚肉はビタミンB群が豊富なので、疲労回復効果が望めます。
食中毒予防は殺菌や解毒ばかりに目がいきますが、病気やウイルスなどで疲れたカラダを回復させ、免疫力をつけることも大切ですね。