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感染症対策と野菜の関係09~乳幼児に多い胃腸炎「ロタウイルス」貝類にご注意!

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二枚貝が原因の食中毒と言えばノロウイルスを思い浮かべる方が多いですが、保育園や幼稚園、小学校などで2~3月にピークを迎える「ロタウイルス」も二枚貝が原因の食中毒です。

免疫の弱い乳幼児のお子さんをはじめ、2歳未満のお子さんのほとんどが感染してしまう食中毒です。予防としてはワクチンがあります。少量の菌でも感染するので、あっという間に広まってしまいます。小学校高学年になるとロタウイルスの免疫もあって、ほとんど感染しなくなりますが、1度感染しただけでは免疫はつかず、何度かかかってしまうのが困りものです。

ロタウイルスとは?

感染力がとても高いので、保育園などで流行しやすく、毎年年末からはやり始め、2~3月にピークを迎え、4月ごろからだんだんと下火になってきます。何度か感染するうちに、症状は軽くなっていきますが、手当てが遅れると、脳炎を起こして痙攣(けいれん)を起こし、意識障害に陥ることもあります。

大人は免疫があるので、ロタウイルスの症状は現れませんが、風邪と似たような症状が起きます。その風邪と似た症状がお子さんにうつると、ロタウイルスを引き起こすことがあるので、小さなお子さんがいらっしゃるご家庭では牡蠣をはじめ、あさり、しじみ、ムール貝、ホタテ貝などの扱いには注意しましょう。しっかりと加熱して、生物に触れた手や食器、調理器具を清潔に保ちましょう。

入院を必要とする場合も

ロタウイルスは体外に排出されても、長時間、生き残り、食毒薬も効きにくい強力なウイルスです。そのため、衛生環境の整った先進国でも多くのお子さんが感染してしまいます。日本では毎年80万人が病院で治療を受けているという統計が出ています。また2万6500人~7万8000人が重症で入院しているとの推計もあります。

ロタウイルスに感染した時の症状と対応

2~4日ほどの潜伏期間があります。水溶の下痢や嘔吐を繰り返し、39度以上の高熱を出すこともあります。脳炎を起こして痙攣することもあり、中には意識障害に陥るケースもあります。その場合、麻痺が残ることもあるので、早めに医療機関を受診しましょう。

下痢と嘔吐を繰り返すため、脱水症状に陥ります。水分補給をこまめにして、保水性のある野菜や果物も取り入れましょう。また下痢や嘔吐で体力も使い果たすため、様子を見て、芋類や穀類などエネルギー源になりやすいものも、お子さんに食べさせてあげましょう。

 

保水性のある野菜、エネルギー補給になる野菜

  • ムコ多糖類を含む食品
    里芋、れんこん、長芋、オクラ、海藻などのネバネバ食品にはムコ多糖類が含まれ、嘔吐や下痢で傷んだ胃腸の粘膜を修復し、保水性も期待できます。軟らかく煮て、潰し、お子さんでも食べやすい状態で調理しましょう。
  • にんじん、さつまいも、じゃがいもなどの根菜類
    加熱すると甘味が出て、食べやすい根菜類もオススメです。にんじんはβ-カロテンが豊富なので、体内の弱った粘膜を正常に戻し、免疫力もつけてくれます。さつまいもやじゃがいもは加熱すると炭水化物に変わるので、エネルギー源となるでしょう。
  • 緑黄色野菜のピューレ
    ほうれん草や小松菜などの緑の濃い野菜を茹でてから、フードプロセッサーなどでピューレ状に、お粥と混ぜると、クロロフィルや葉酸、β-カロテンが採れ、体力回復に役立つでしょう。葉物野菜にはイソチオシアネートという殺菌・解毒作用のある成分も含まれています。

 大人の感染は症状が出ませんが、それがお子さんに感染することもあります。ロタウイルスに感染されたお子さんの衣服や、タオルなど、看病するママやパパの衛生管理も徹底しておきましょう。