今月は『感染症対策と野菜の関係』を14回にわたって連載いたしました。隔日で『感染予防★野菜レシピ』もご紹介していましたが、本日で感染症対策シリーズは最終回です!
明日3月からは『花粉症対策と野菜の関係』と平行して隔日で『花粉予防★野菜レシピ』を連載いたします。
感染症シリーズ、最終回の本日は、茹でた長芋を他の生野菜とシンプルにいただくものです。長芋はすりおろしてトロロとして生で食べることが多いと思いますが、茹でると、見た目はじゃがいもっぽいですが、ネットリと甘く、腹持ちもいいのですが、翌日のデトックス効果も期待できます。このネットリ感は喉や鼻、胃腸などの粘膜も健康に保ってくれるので、おススメです。
昨日の記事でご紹介したピロリ菌で胃が弱っている方は特に食べておきたい野菜ですね。
本日の野菜のお話は「長芋」です。
長芋、山芋、大和芋と呼び名がいろいろ?とあるように思えますが、一般にすりおろしてトロロとしていただくのは長芋です。大和芋は形がずんぐりしていて、山芋は本来の野生種の自然薯(じねんじょ)の類です。これらは成分も食感もさほど変わらないようです。
長芋を輪切りにして焼いたり、茹でてポテトサラダのようにいただいても、じゃがいもとは違い、ネットリとした食感が楽しめます。生の状態よりも、粘性はやや落ちますが、このネットリ感の正体はムコ多糖類によるものです。胃の粘膜を保護することで有名な成分です。漢方の世界では野生種の「自然薯」は昔から虚弱体質の改善に滋養食品として扱われていました。
ピロリ菌などで弱った胃の健康を取り戻すのに役立つでしょう。
茹で長芋のシンプルサラダ
【材料】2人分
- 長芋 1/4本
- ミニトマト 4~5個
- かいわれ大根 1/2パック
- サラダ菜 1株
- オリーブオイル 大さじ1
[ドレッシング] - オリーブオイル 大さじ2
- リンゴ酢 小さじ2
- すりおろし生姜 小さじ1
- 塩 小さじ1/8弱
- ブラックペッパー 2~3ふり
【作り方】
- 長芋は皮をむいて一口大にカットし、重ならないよう、冷たいままのフライパンに並べる。サラダ菜は食べやすい大きさに手でちぎっておく。ミニトマトは4等分に。かいわれ大根は葉に近い部分をカットしておく。
- 長芋が入ったフライパンに水50ccほど(分量外)入れて、蓋をしめ、5分ほど蒸す(ウォータースチーム)。竹串などで長芋を刺して、火が通っているようなら、熱いうちにボウルにあげて、オリーブオイルをかけておく。
- 材料の[ドレッシング]を予め混ぜ合わせておく。
- お皿に、サラダ菜をしき、2の長芋、ミニトマト、かいわれ大根をトッピングし、ドレッシングをかけてできあがり。
※市販のドレッシングやマヨネーズなどお好みで調整してください。
【美養効果】
見た目は、蒸したじゃがいものサラダのようですが、食べてビックリ!ネットリと甘い長芋ポテトサラダです。
レタスは一般に出回る玉レタスではなく、緑の濃いサニーレタスやロメインレタスを選べば、β-カロテンやビタミンCの含有量が玉レタスよりも多く、胃など各器官の粘膜を健康に保つのに役立ちます。
ミニトマトのリコピンも、カロテノイド系の色素成分なので、抗酸化力が強いのが特徴です。
かいわれ大根も、スルフォラファンなど抗ガン作用のある成分が含まれるので、ピロリ菌の延長で胃がんになるリスクを弱めてくれるでしょう。