『花粉症対策と野菜の関係』の連載も残すところあと3日となりました。
本日は花粉症対策に取り入れたい栄養成分と食べ物をまとめたいと思います。
まずは、タバコ、アルコール、不規則な生活、肉類中心の食事、偏食は症状を悪化させることになりましたね。生活習慣を改める、ということです。食事は、和食中心のバランスよい食生活を心がけ、刺激物は避けるようにしましょう。
アレルギー症状を悪化させるヒスタミンは脂肪酸から放出されます。それを抑制するにはビタミンCやマグネシウムが有効です。また脂肪酸の中でもDHA・EPAのオメガ3脂肪酸は、ヒスタミンやロイコトリエンなど、アレルギー症状を悪化させる物質を抑える作用が期待できます。
鼻や目をはじめ、喉や体内の各器官、そして肌の粘膜の強化にはβ-カロテン、セレン、亜鉛をとりましょう。セレンにはロイコトリエンを破壊する効果も期待されています。これらはビタミンやミネラルを数種類とると効果が高まるので、野菜や果物は全般的に補給するようにしましょう。
ベリー類に多く含まれるポリフェノール類は抗アレルギー成分を含む植物です。くしゃみ、鼻水、かゆみには、ヒスタミンを抑制する甜茶やバラの抽出物も有効なので、アロマ系グッズで補うといいですね。
鼻づまりにはロイコトリエンを抑えるシソや柿の葉茶を。
いずれも薬のように即効性はないので、毎日少しずつ、摂取するのが理想です。効果が現れるのに2~3週間はかかるので、毎日の野菜摂取は、細かい栄養成分などは考えなくてもいいので、まんべんなく食べておくといいでしょう。
- 亜鉛
スピルリナ、卵、あさり、牡蠣、しめじなど - EPA・DHA
青背魚(さば、さんま、いわし、あじなど)、サーモン、まぐろ、たちうおなど - カテキン
緑茶、紅茶、甜茶、れんこん、りんごなど - グルコシノレート
アブラナ科の野菜(大根、ブロッコリー、キャベツ、小松菜、菜の花など) - ビタミンB6
金目鯛、鶏肉、玄米酢、さんま、ネギ類 - フラボノイド
ルイボスティー、セントジョンズワート、マテ茶、イチョウの葉エキス - β-カロテン
緑黄色野菜全般(にんじん、かぼちゃ、小松菜、ほうれん草、ブロッコリー、チンゲン菜、トマト、ピーマンなど) - ルテオリン
しそ、ピーマン、春菊、味噌、カモミールなど
花粉症になりやすい人は、総じて、食事バランスが偏っているケースが多いようなので、お肉は魚介類に、そして野菜の摂取は多めに、を心がけてみましょう。