女性ホルモンの影響で、早い人では30代からプレ更年期に入るという現代。
女性ホルモンの1種であるエストロゲンの減少から、自律神経が乱れ、食欲不振に陥り、そして胃腸にも不調が及ぶと懸念されています。
「少し食べただけでもお腹が痛い」「みぞおち辺りが痛い」という方は4人に1人は悩むという”胃腸不良”かもしれません。
胃腸不良は日本人の4人に1人が悩む?
某製薬会社の研究では、主に胃もたれやみぞおち辺りが痛む食欲不振が続くのに、内視鏡検査では「異常が見つからない」と診断された、隠れた胃腸不良で悩む人は、推定で日本人の4人1人にのぼることがわかっています。
この症状は『機能性ディスペプシア』と呼ばれています。
「神経性胃炎」または「ストレス性胃炎」と診断されることもあり、女性の場合は、ストレスがプレ更年期の症状だけではなく、胃腸不良にもつながっているかもしれません。
また、東海大学の細菌研究によると、口や胃の中にある食べ物の残りカスなどから発生する細菌が関与している場合もあることがわかっており、研究では、『LG21』という胃の中で働く乳酸菌が、この菌を低減させることがわかっています。
胃腸のぜん動運動の低下も原因か?
胃や腸は「ぜん動運動」と呼ばれる機能があり、その運動機能が低下すると、胃の場合、胃の粘膜の知覚過敏などが起こります。
そのため、体質的な胃腸不良だけではなく、日頃の食生活での栄養不足も懸念されています。
食欲不振に陥ると、「お腹が空かない」「食べ物に興味が持てない」など、食べる気力そのものが起こらないかもしれません。
しかし食事からの栄養成分の補給は、「胃」そのものを造る材料となるので、少量ずつでも補って健全な胃に回復できるよう早めにケアしておきましょう。
医療機関で処方される薬などで一時的に良くなるかもしれませんが、やはり食事から「胃」を造る材料を取り入れないと、胃の機能は復活しないのです。
健胃作用が期待できる食べ物リスト
- ビタミンA…胃の粘膜を健康に保つ。
緑黄色野菜や色の濃い果物、赤身肉や赤身魚、鰻などに含まれます。 - タンパク質…体内のほぼ全ての器官を造る基本となる栄養素。
特に肉類、魚介類の動物性食品のタンパク質が良いとされる。 - 鉄…血液成分になる他、ビタミンAと共に各器官の粘膜を造る。
特に肉類、魚介類から摂取できる“ヘム鉄”が良いとされる。 - ムコ多糖類…粘膜やヒアルロン酸などに存在する粘性細胞を強化する。
オクラ、モロヘイヤ、ツルムラサキ、長芋、なめこなどのネバネバ野菜。納豆、もづくなど。 - LG21の乳製品…胃内の不調の原因となる細菌の激減が期待される。
スーパーのヨーグルトコーナーでLG21の製品が探せるでしょう。
オススメの取り入れ方
- 肉料理や魚介類の料理には、LG21ヨーグルトで和えたサラダを一緒に
- マグロや鰻はトロロと一緒に丼で
- 胃のむかつきがひどく、お肉や魚を受け付けない場合は、トロロ、納豆、オクラなどのネバネバ食材を、少量のご飯やお粥と共にいただきましょう。
- モロヘイヤの卵とじスープ
エジプトの伝統料理で「王の病を治した」と語り継がれる、胃腸回復力抜群? のスープです。
「胃」そのものを造る材料は、ある程度ガッツリとした食材が必要になってくるかもしれませんが、ムリにたくさん食べる必要はありません。
少量ずつでもカラダの糧となって、胃腸不良を改善していってくれるでしょう。