チョコレートは健康や美容にいいのか? 悪いのか? 意見が分かれるところですね。
しかし一般にチョコレートが悪者扱いされる時は、カカオそのものではなく、一緒に入っている砂糖の含有量の高さです。
本日は、甘いスイーツとしてのチョコレートとしてではなく、健康&美容にいいという目線でチョコレートに含まれる注目の成分などをご紹介いたします。
エピカテキンに注目!
「チョコレートが健康や美容にいい」と言われる時は、カカオに含まれるカカオポリフェノールなどの効能が取り上げられています。
東京医科大学の研究で、そのポリフェノールの中でも『エピカテキン』という成分に、血圧抑制作用があることがわかり、チョコレートの健康作用がまた注目されています。
エピカテキンは、小腸で吸収された後、血液中に送り出されます。
そして血管内部の細胞に浸み込んだ後、活発化すると、血流が良くなり、血圧の上昇を抑えることができる、という作用が確認されています。
厚生労働省の発表では30代の高血圧は14位ですが、40代に入ると2位に浮上しています。
日本では、年間900万人が高血圧に苦しむ国民病でもあるので、まだ若年層の方でも次の10年に備えて、早めにケアしておきましょう。
チョコレートは、砂糖の含量に注意すれば、エピカテキンが働いて、高血圧の予防や改善につながるかもしれません。
高血圧は美容にも災いが...!
高血圧は、血管が強い圧力に耐えるため、血管の壁が厚くなっていき、その分、中の管そのものが細くなっていく現象をいいます。
そこに生活習慣や、ストレスなどで、代謝が悪くなり、体内に留まった脂質やコレステロールがつまると、血流が悪くなり、肌や髪、爪にまで栄養成分が届きません。
体内に留まった脂質はさらにつまり、気が付くとプヨ肉が付き始めることになります。
脂質代謝は、30代から徐々に下がっていく一方なので、気を付けておきましょう。
エピカテキンが効率よく摂れるチョコレート
エピカテキンはポリフェノールの1種なので、基本的にどんなチョコレートにも入っているのですが、製品パッケージを見て、カカオよりも砂糖の含有量が多い場合は、さほどエピカテキンの効力は期待できないでしょう。
製品パッケージの原材料名欄は、含有量が高いものから表示されています。
ほとんどのスーパーやコンビニで買えるチョコレートは、砂糖が最初に来ているので、できるだけ先頭にカカオまたはカカオマスと書かれている製品を選びましょう。
カカオ70%以上のものなら、たいていその条件がクリアされています。
また適宜、糖質オフチョコレートを利用するのもいいですね。
見当たらない場合は、ミルクチョコレートよりもビタータイプのものがオススメです。
ただし、エピカテキンが高血圧にいいからと言って、ムリにチョコレートを食べる必要はありません。
チョコレート好きの方は、少し視点を変えて探してみましょう。
また純正ココアパウダーにも同様にエピカテキンが含まれています。
砂糖や粉乳で加工されていない、「純正ココアパウダー」(例:バンホーテンのクラシック缶など)です!
エピカテキンが含まれる他の食べ物
チョコレート以外の食べ物では、緑茶、ぶどう、リンゴにも含まれています。
しかしチョコレートほどの含量は望めないでしょう。
チョコレートは食べ過ぎると、砂糖の他に、アドレナリンやノルアドレナリンを過剰に分泌させてしまうことがあるので、休憩時に1~2カケ程度に留め、くれぐれも、1箱を全部一人で食べてしまわないよう、コントロールしましょう。
最近の製品は、予め少量パックで1日の適量分に設定されているものも多いので、適宜利用して、チョコレートを上手に健康生活に取り入れてみてください。