サケは昔から日本の食卓には欠かせない魚の1つですね。
食の欧米化が進んでも、サケは洋食にも使われるので、嫌いな人は少ないでしょう。
需要が高いので、外国産のものも含め、年中サケが楽しめますが、秋になると「秋鮭」と呼ばれるように、北海道界隈の天然のサケが旬を迎えます!
やはりサケは日本領域のものがいいのでしょうか?
サケに含まれる栄養成分
青背魚に多いといわれる“オメガ3系脂肪酸”(n-3系脂肪酸)。
EPAやDHAのことですが、サケにも豊富に含まれています。
「日本人の食事摂取基準2015」によるとn-3系脂肪酸(EPA、DHA)の摂取量は1日1g以上が目安となっています。
この量は、旬のサケ1切れでクリアできるのですね。
n-3系脂肪酸は体内に溜まった余分な体脂肪などを代謝してくれるので、お腹のプヨ肉退治にもサケはいいでしょう。
そしてサケの切り身の鮮やかな色は、アスタキサンチンによるものです。
アスタキサンチンは抗酸化作用があるため、体内の毒素などを排出に向かわせ、肌やカラダの末端にまで栄養を届ける助けとなるでしょう。
サケの種類
日本水産の調べによると、スーパーで売っている塩鮭のほとんどが国内産で、甘塩には「ギンザケ」、辛口には「ベニザケ」、一番多いのが「シロサケ」(中塩の明記がある場合も)です。
そしてムニエルやソテーで使う生鮭はオーストラリアやニュージーランド産の「キングサーモン」です。
お寿司やお造りには、ノルウェー産の「アトランティックサーモン」。
マリネとして加工されているものは、チリ産の「トラウトサーモン」が多くなっています。
これは1年を通しての平均的な品種の使用頻度ですが、日本産の天然物が多く出回る時期は、お寿司もお造りも、国産のものが堪能できるでしょう。
しかし、用途によってサケの種類が細かく分かれているとはビックリですね。
サケの種類によって成分の含有量が違う?
前述したように、サケに含まれる成分は、どの品種でもだいたい同じですが、その成分の含有量が違ってきています。
以下は、各種類のサケ100g中の含有量順位です!
- オメガ3系(n-3系)脂肪酸
- ギンザケ 8.6g
- ベニザケ 7.6g
- アトランティックサーモン 6.9g
- シロサケ 6.5g
- トラウトサーモン 5.4g
- アスタキサンチン
- ベニザケ 3.0mg
- キングサーモン 1.5mg
- ギンザケ 1.4mg
- シロサケ 0.6mg
- アトランティックサーモン 0.6mg
総合的に見ると、国産のベニザケが優れていることになるでしょうか。
塩鮭の塩分を調味料として活用
ただ、国産のサケは獲れる時期が決まっているので、たいてい塩蔵してから冷凍保存され、旬の時期以外は「塩鮭」として出回るので、塩分過多には注意したいですね。
塩分過多はムクミや高血圧の原因となるので、塩鮭を控えるのではなく、塩鮭の塩分をうまく活用するレシピをご紹介します。
- 石狩鍋
味噌仕立てのお出汁にサケや数種類の野菜と一緒に煮込む石狩鍋は北海道の伝統料理ですね。
塩鮭を活用すれば、味噌や醤油、塩などの調味料を本来の2/3量か半分に減らしても美味しく頂けます。 - 鮭ごはん
塩鮭の塩分を活用した、即席ちらし寿司です。過去記事でご紹介しているので、ぜひご覧くださいね。
EPAやDHAといったオメガ3系脂肪酸は、集中力UPや記憶力UPにもいいとされ、赤ちゃんの精神発達の面から、育児用ミルクに添加されるほど!
サケはお子さんが食べやすい魚でもあるので、旬の時期に天然物も堪能しておきましょう。