栄養ミステリー

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おせち料理は発酵食の宝庫!栄養価と云われについて

新年、あけましておめでとうございます!
2018年もどうぞよろしくお願いいたします。

お正月は、大晦日からのカウントダウンや初詣で、早起きの方も多いことでしょう。
普段は朝ごはんを食べない人も、元旦の朝一番のおせち料理は、いくつになっても嬉しいものですね。

おせち料理は、お正月三賀日ぐらいは、お料理をはじめとする家事もお休みできるよう、保存食が多くなっているので、塩や砂糖を多くして、味は濃いめになっています。

しかし量に気を付ければ発酵食の宝庫なので、伝統のいわれについてもご紹介いたします。

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おせち料理は発酵食の宝庫!

伝統的な日本料理は、醤油やみりん、お酒などの発酵調味料が使われています。

おせち料理の起源は平安時代にさかのぼり、江戸時代後期には、今のおせち料理の形式に近づいていました。
当時は、保存料などの化学製品がなかったので、人々の知恵で発酵食を活用した保存食となりました。

代表的なおせちの各料理のいわれと栄養価などをチェックしておきましょう。

※以下〔 〕内はいわれです。

祝い肴

  • 黒豆[まめに働く]
    アントシアニンの一種クロマニンは、美白にいいと考えられています。
  • 数の子[子宝]
    100g中25.2gと高タンパクな上、皮膚や各体内器官の粘膜を健康に保つビタミンEも豊富です。
  • たたき牛蒡[豊作]
    ゴボウにはフラクトオリゴ糖の一種イヌリンが入っており、整腸作用が期待できます。
  • 田作り[豊作]
    カタクチイワシを醤油やみりん、砂糖と煮つめたもので、乾燥肌対策に役立つセレンが含まれます。

 口取り

  • 紅白かまぼこ[平安時代から贈答品に]
    白身魚をすり身にし、デンプンで固めるため、高タンパク食品です。
  • 栗金団[金塊、金の座布団]
    サツマイモと栗で作る黄金色の縁起物です。冬の貴重なビタミンC補給に。
  • 昆布巻き[喜ぶの「コブ」を表現]
    昆布に含まれるヨードが新陳代謝を促進し、皮膚などのターンオーバーを整えてくれるでしょう。
  • 伊達巻[巻物に例えられ、教養、知識を増やす]
    卵焼きにはんぺんなど魚のすり身を入れて焼いた巻物。必須アミノ酸とビオチンが含まれるので乾燥肌対策に。

酢の物

  • 紅白なます[紅白でお祝いの水引を表している]
    金時ニンジンと大根で作る酢の物。酢の物はクエン酸で血流がよくなり、冷え予防や血色の良い肌に役立つでしょう。

焼き物

  • 鯛の焼き物[めでたい]
    皮膚細胞を活性化させ、カラダの基礎代謝力が高まるイノシン酸が豊富です。
  • ブリの焼き物[出世魚のため出世祈願に]
    皮膚粘膜を健康に保つビタミンAやアラキドン酸が含まれ、乾燥肌対策に。
  • 海老の焼き物[不老長寿]
    海老の赤い色素は活性酸素から肌や体内を守り、粘膜の健康を保つアスタキサンチンです。

煮しめ

  • 里芋[子宝祈願]
    ネバネバとした食感はムコ多糖類によるもので、肌奥のヒアルロン酸量を保ち、キメが整うでしょう。
  • くわい[出世祈願]
    造血を手伝う銅が豊富で冷え予防に。免疫力をUPして風邪予防にもいいでしょう。
  • れんこん[孔があいていることから見通しが良い]
    喉の痛み予防や花粉症予防に。里芋同様、ムコ多糖類も含まれています。

おせち料理は地域や各ご家庭によっても特徴が違いますが、定番のお料理はだいたい決まっていますよね。

元旦に口にするものが新年の食生活や健康、美容運を左右するかもしれないので、上記のものを少量ずついただいておきましょう!