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ファストフードの健康被害はやはり怖い?独の免疫研究

ファストフードは、たまに食べる分にはOK? と言いたいところですが、ドイツの免疫研究で、高脂肪高カロリー食であるファストフードは、体内の免疫細胞にとっては、風邪やインフルエンザなど細菌感染症と同等の扱いをするほど、カラダに悪い(?)ことがわかってきました。

一体どういうことなのでしょうか?

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高脂肪高カロリー食は体内で炎症を起こす?

ファストフードに限らず、西欧型の食事は総じて高脂肪で糖質が高いので摂取カロリーも高くなりますね。
そういうものを食べ続けていると食物繊維がどうしても不足するので、体内の免疫細胞は、外側から細菌が入ってきたのと同じような攻撃体制に入るので、カラダのあちこちで炎症を起こすことが、ドイツのボン大学の免疫研究でわかってきました。

こうした不健康な食事から得た残留物は体内に留まりやすいので、カラダの防衛体制は長期間の治療を要する「病気に侵されたカラダ」と判断して、より活動的なるようです。
そのため、健康的な食事に変えても、本来の免疫刺激に対して、炎症が起こりやすい状態となってしまうのですね。
こうして、長年のファストフードをはじめとする、食の欧米化を長期的に利用していると、カラダは将来的に、動脈硬化や糖尿病といった病気の発症を招いてしまうのです。

不健康食の記憶は長引く?

ボン大学の研究ではマウスを用いた実験が行われました。
高脂肪高糖度の食事を与えたマウスは、急性の炎症を起こし、その症状は、風邪やインフルエンザに感染した時の体内の炎症と似ているとのこと。
たまに、ファストフードをいただくと、「気分が悪くなった」という話をよく聞きますが、これは急性の炎症が起きたためだと考えられますね。

毎日のようにファストフードを食べている人は、カラダの炎症に慣れてしまっているので、カラダが苦痛を感じにくくなっています。
しかし肥満化が進み、気づいた時には動脈硬化や糖尿病の罹患率が高くなっているので、注意が必要ですね。

ボン大学の研究のお話に戻しますが、その後、急性炎症を起こしたマウスには、食物繊維の入った、健康的な食事に変えたところ、4週間たった時点で、急性炎症は消えていきましたが、高脂肪高糖度食(人間で言うファストフード)を食べていた時期の記憶が遺伝子に残っているため、多くの遺伝子がまだ活性化したままだっということです。

この「活性化したままの遺伝子」が前述の動脈硬化や糖尿病のリスクとなるのです。

ファストフードを食べると、健康食に戻して1ヶ月ほどで急性炎症はおさまっても、カラダの芯にはまだ悪影響が残っているということですね。

そのため、「特に幼少期にファストフードを食べさせるクセは1日も早く改善しなければいけない!」とボン大学の研究者たちは勧告しています。※参考『細胞』2017年12月

やはり食物繊維は大切

高脂肪高糖質、高カロリーの食事を摂ったことがない! という優秀な人は、この世にほとんどいないことでしょう。
なので、ファストフードをたまに食べたからといって、神経質になる必要はありません。
しかし欧米化の食事により、カラダには炎症しやすい遺伝子が残っているので、それらが大いに活性化しないよう、利用を控えるか、選択肢がない場合は食物繊維が摂れる野菜類や豆類、海藻などと一緒にとるようにしましょう。

近年のファストフード店では、サラダがセットになっている店舗や、健康志向を謳ったメニューも登場しているので、食物繊維の存在を大いに利用して、健康維持に努めましょう。