梅雨から夏の時期は、肌のベタつきが気になる季節ですよね。
皮脂の分泌がさかんになるので、化粧崩れも起きます。
しかし、そんな季節でも、さほどベタつきを気にしていない方もいらっしゃいますが、皮脂の分泌は、体内でどうなっているのでしょうか?
皮脂が過剰分泌してしまうメカニズムとは?
皮脂は、本来、外部の刺激から肌を守るための保護膜で、悪者ではないのです。
しかし、肌のターンオーバーが乱れ、肌のバリア機能が崩れていたり、体内のホルモン状態が、男性ホルモン優位になっていると、皮脂が過剰分泌する場合があります。
またビタミンAなどが不足して、毛穴に角化異常が起きると、皮脂の出口が狭くなり、大人ニキビの原因となる場合もあります。
そしてビタミンB群の不足で、皮脂の分解がスムーズにいかない場合も、皮脂が過剰分泌する可能性が高くなると考えられています。
体内から皮脂コントロールするには?
化粧品やニキビの治療薬でも、ある程度、皮脂コントロールができますが、「対処療法」となってしまうので、一時しのぎですね。
そのため、一旦よくなったとしても、皮膚の性質が、根本から改善されていないので、再び肌がベタつくことになるでしょう。
そのためには、やはり日頃の食事面に気を配っておくべきです。
生成小麦や白糖、生クリームやバターを多く含むスイーツやパン、そして脂っこいものを好む食事内容は、糖質や脂質の過剰摂取で、皮脂の過剰分泌につながるので控えておきましょう。
そのかわりに、以下の栄養成分を取り入れておくといいでしょう。
- ビタミンA
毛穴の角化異常を防いでくれる。 - ビタミンB群
皮脂の分解促進作用がある。 - タンパク質・ビタミンC・ヘム鉄
肌のターンオーバーの正常化を導くコラーゲン量の確保に役立つ
が必要です。
これらの栄養成分が体内に揃っていると、皮脂の過剰分泌は自然と減っていくでしょう。
皮脂は体内から分泌されるものなので、化粧品でコントロールする前に、皮脂が過剰分泌しないよう、食事内容の改善が先ということですね。
皮脂コントロールにつながる食べ物とは?
上記に挙げた栄養成分の中でも、特に気を付けて摂取しておきたい栄養素は、皮脂の分解を促す「ビタミンB2」です。
ビタミンB群の中でも、常に切らさないよう食べておきましょう。
納豆、ホタテ、豚肉、キノコ類などに含まれます。
◆メニュー例
- マグロ丼+納豆
マグロは、ビタミンA、タンパク質、ヘム鉄がとれるので、これにビタミンB2が豊富な納豆をプラスしてみましょう。
ビタミンCはシソや青ネギで補えます。 - ポークとキノコのソテー
豚肉もビタミンB群が豊富で、タンパク質とヘム鉄も採れます。
ビタミンB2が豊富なきのこ類と一緒にソテーするといいでしょう。
このコンビでお味噌汁やカレーの具にしてもいいですね。
ビタミンAとCは付け合せに色の濃い緑黄色野菜(ニンジン、ブロッコリー、ベビーリーフ、パプリカ)をプラスすると栄養バランスが整います。 - ホタテと緑黄色野菜
ホタテはチンゲン菜や小松菜、ブロッコリーなど、緑の濃い緑黄色野菜と一緒に、中華炒めや、あんかけ焼きそばの具としていただくといいでしょう。
こうした野菜類はβ-カロテン(体内でビタミンA様として働く)が豊富な上、ビタミンCや鉄(非ヘム鉄)が摂取できます。
植物から摂れる非ヘム鉄は、ホタテなどの動物性食品と一緒に摂ると吸収が高まります。
さいごに
炒め物料理の際、オリーブオイルやごま油などを使うと、余剰な皮脂になりにくいでしょう。
こうした組み合わせなら、ヘルシーすぎず、食べ応えもあるので、ストレスを感じずに、食生活を見直せそうですね。