蒸し暑い猛暑日が続き、食欲不振など、夏バテの症状が出ている方も多いことでしょう。
夏は胃の消化作用が停滞気味なので、食欲不振に陥る人が多いと言いますね。
そんな夏バテを防ぐ食事のポイントは食欲を増進してくれる作用のあるものとタンパク質を一緒に摂ることです。
食欲不振の時に食べるものが夏バテの原因?
夏は、何を食べても、胃の中で残留感が残るので、冷たい麺類やアイスクリーム、かき氷など、暑いときに食べやすいものに目がいきますね。
こうした食べ物は、実が糖質が多く、食欲がないハズなのに、意外と食べ過ぎてしまっており、また、糖質過多で、他の栄養も取れておらず、栄養不足による夏バテを引き起こしているケースが多いと考えられています。
食欲増進作用のあるものを食べよう!
そこで、きちんと胃の機能を動かして、食欲増進作用のあるものを食べておくと、胃の中での残留感も感じにくくなり、実際、体内での消化や代謝が進みます。
それには、お酢や梅に含まれるクエン酸がベター!
クエン酸は、夏の疲れたカラダを癒してくれる疲労回復作用もあるので、ピッタリです。
冷たいそうめんやザル蕎麦に梅干をプラスしたり、麺つゆに少しお酢をたらすのもいいでしょう。
胃の修復作用があるネバネバ食品も取り入れよう
オクラやとろろ、海藻類などのネバネバ食材はムコ多糖類が含まれ、胃の粘膜を修復してくれる作用が期待できます。
また、カロリーが低く、少しの量で腹持ちがよくなるので、冷たい麺類の食べ過ぎ予防にもなります。
暑い日が続くと、何をするのもおっくうになるので、食生活も食べやすいものだけを食べてしまいがちですが、きちんと冷たい麺類を食べる時にも、とろろやオクラ、納豆、もずくなどの具をそろえてからいただくようにしましょう。
タンパク質も忘れずに
普段はお肉やお寿司を好む人でも、暑くて、がっつりとタンパク質食品を食べたいとは思わない日もあるでしょう。
しかし冷しゃぶや、冷やした蒸し鶏をポン酢や梅と一緒にいただくと、クエン酸とタンパク質が一緒に摂れて、夏バテ予防になります。
夏バテすると、カラダ全体がだるく感じてしまいますが、タンパク質は体内の様々な組織や細胞、器官をつくる材料となるので、食事からのタンパク質摂取は、カラダの基盤を支えてくれるでしょう。
どんなメニューが夏バテにいい?
冷たい麺類をベースに、具としてプラスするといいメニューをご紹介します。
- 冷やしうどんには
オクラ+とろろ+温泉卵のトッピング
麺つゆには小さじ1/2程度のお酢をプラスしてみましょう。
オクラととろろのネバネバで胃の粘膜の健康を保ち、温泉卵からタンパク質摂取、そしてお酢を少しプラスすることでクエン酸が補えます。 - ザル蕎麦には
とろろ+納豆
おかずに蒸し鶏の梅干し和え
ザル蕎麦の麺つゆにとろろと納豆を入れるとネバネバ成分が補えます。
蕎麦の量を少し減らして、おかずに冷やした蒸し鶏をさいて、つぶした梅干しと和えたものを補うとバランスがよくなるでしょう。 - そうめんには
豚しゃぶをトマトともずく酢で和えたものを具に
もずくでネバネバ食材をとり、お酢からクエン酸、豚しゃぶでタンパク質が補えます。
トマトは食感がさっぱりするので、冷たいそうめんにもよくあうでしょう。
さいごに
夏バテを防ぐには水分も大切ですが、水分だけでは、死に至ることもある熱中症を防げません。
食べやすいものにプラスして、必要な栄養成分を補うことで、暑さに負けない体力を培っておきましょう。