今年(2018)の夏の気温は、例年よりも高く、熱中症で病院に搬送されている人が、連日多くなっていますね。
そんな熱中症対策は、単なる水分補給だけでは、汗で流れ出る栄養成分や塩分が不足してしまうので、食欲がなくても、必要な栄養や塩分も補給しなければいけません。
そこで熱中症に役立つメニューの1つとして「冷や汁」が注目されています!
熱中症の初期症状とは?
熱中症は「頭痛」「寒気」「こむら返り」などが起こりやすく、こうした症状があると、熱中症の初期症状かもしれません。
頭痛や寒気は風邪の症状でもあるので、間違えやすいのですが、暑い環境に長くいた場合は、熱中症の可能性が高いと言えるでしょう。
また、こむら返りは、脱水症状のサインと考えられています。
外出時や、冷房の効いていない場所など、暑い環境に長くいた後の体調不良は、全て熱中症を疑ってみてください。
熱中症の危険度は3段階!
熱中症の危険度は、Ⅰ~Ⅲ度の3段階に分かれており、それぞれの症状は以下の通りです。
- Ⅰ度
めまい、立ちくらみ、筋肉痛、足がつる、大量の汗をかくなど
こうした症状が出たら、まだ初期症状なので、すぐに涼しい場所に移動して、カラダを冷やし、水分・塩分・糖分を補給するようにしましょう。
ただし、スイーツや加糖飲料など大量の糖分摂取はNGです。 - Ⅱ度
集中力や判断力が低下してきて、吐き気をもよおしたり、疲れがドッと出てきたり、何をしてもダルく感じる倦怠感などが襲ってきます。
こうした症状は中度の熱中症なので、Ⅰ度の時と同じく、涼しい場所に移動するなどの対策をとり、改善されないようなら、医療機関に相談してみましょう。 - Ⅲ度
意識がもうろうとしてきて、体温が高くなり、けいれんを起こすようになると、もう列記とした熱中症なので、すぐに救急車を呼んでもらいましょう。
ご自分はもちろん、周りにこうした症状の人を見かけたら、救急車を呼んでください。
熱中症予防に「冷や汁」習慣を!
「冷や汁」とは、簡単に言ってしまうと、冷やした味噌汁のことです。
前日の残りの味噌汁を、冷蔵庫に入れて冷やして、好きな具で楽しむのもいいですね。
改めて作る場合は、冷やしただし汁に味噌を溶かし、薄くスライスしたキュウリとナスを塩もみし、ミョウガと大葉を入れたものを入れるといいでしょう。
これなら加熱の手間もいりません。
すりゴマやごま油を仕上げにプラスすると、香ばしいさも楽しめますし、そうめんを入れて、冷たいにゅうめん風にいただく地域もあるようです。
冷や汁は、味噌にビタミンB群や塩分を含むので、汗で消耗した栄養成分を取り戻すことができますね。
またキュウリやナスは、カラダを冷やして体温調整してくれる夏野菜なので、この季節にピッタリです。
そうめんも夏に好まれるメニューですが、単品だと、糖質過多の心配もありますが、冷や汁に入れれば、味噌に含まれるビタミンB群で、そうめんの糖質も代謝してくれるでしょう。
さいごに
「冷や汁」は大手和食チェーンのメニューなどにも取り入れらていたり、日本各地で、郷土料理にもなっているので、お好きな具でアレンジしてみるのもいいですね。
お味噌のビタミンB群と塩分が、熱中症対策のポイントなので、ぜひ取り入れて、夏を乗り切りましょう。