アメリカの最新『国民健康・栄養調査』からの統計で、細胞が健康的に維持されている食事内容が明らかになってきました。
いくつになっても若々しさを保っている人は、どのような食品を食べているのでしょうか?
特別な食べ物は必要ない!
アメリカのミシガン大学の研究では、全米で調査された『国民健康・栄養調査』のデータを基に、約5,000名の健康な成人(20~65歳)を対象に、食事内容を解析しました。
4つの科学的根拠に基づく食事スコアを採用して、解析が進められましたが、高スコアをマークした女性の細胞は共通して細胞核にあるテロメアが長いことがわかりました。
一般に、生化学などの分野では、テロメアの長さは、長寿と関連すると考えられています。
そのテロメアが長い人たちの食事内容を解析すると、
- 野菜・果物の摂取が多い
- 全粒穀物の摂取が多く精製小麦粉の摂取が少ない
- 植物性タンパク質の摂取が多い
- 砂糖・塩分・赤身肉・加工肉の摂取が少ない
ということがわかりました。
女性は特に食事の影響を受けやすい?
前述の結果は、特に女性に多く、男性でも同様の結果は見られましたが、上記に挙げた食事内容と反対の食事をしている人たちの差は、女性ほど有意な違いは見られなかったそうです。
しかし、上記のような食事内容は、特別な物を食べているわけではなく、日常生活で工夫すれば実現できる内容なので、日本でも取り入れやすいですね。
健康的な食事のポイントは抗酸化力にあり?
上記に挙げた食事内容は、野菜や果物、全粒粉穀物、植物性タンパク質から抗酸化物質を多く摂れることがポイントで、それが細胞の若返りや細胞核に存在するテロメアを長くする要因になっているようです。
一般に、「血液をドロドロにする」、「腸相を悪くする」といった食事内容は肉食中心、加工肉(ハム、ウィンナー、ベーコンなど)や乳製品の摂取が多い、スイーツ三昧、塩分過多が挙げられています。
※参考:『米国疫学雑誌』
それらをできるだけ排除すると、自然と、野菜や果物、全粒粉穀物、植物性タンパク質中心の食生活になりますよね。
さいごに
特に女性は、美味しいものも、スイーツもたくさん食べつつ、だけど「キレイになりたい!」「いつまでも若々しくいたい!」「細くなりたい」と欲張りな願望を持っているものです。
しかし、カラダに悪いものをたくさん食べて、キレイになったり細くなったりする可能性はほぼゼロなので、こうした研究発表を参考に、日頃の食生活を見直しておきましょう。