「酒は百薬の長」という諺がある通り、適量を守った飲酒は、健康度が上がると信じられてきました。
しかし、そんなお酒の楽しみを覆すような研究報告がアメリカで上がってきています!
少量であっても、年齢に関わらず、毎日の飲酒は、確実に早死リスクが20%もUPするようです。
詳細を見てみましょう。
少量でも毎日の飲酒は死を早める?
冒頭で述べた内容は、アメリカのセントルイス・ワシントン大学の研究報告です。
同大学の研究によると、アメリカの『国民健康・栄養調査』に協力した18~85歳の国民、約34万人と、退役軍人登録者(40~60歳)の外来患者、約9万3千人を対象に、飲酒についてのデータが解析されました。
1度に1~2杯以上の飲酒を週に4回以上繰り返している人は、週3回未満の飲酒者と比べて、早死リスクが20%も高いことがわかりました。
この結果は、全ての年齢区分で見られたとのことです。
かなり大規模な調査なので、信ぴょう性がありますよね。
お酒は週4回以下に減らそう!
1度に1~2杯程度なら、お酒の酒類にもよりますが、各国で定めている1日の飲酒量以内だと思えますよね。
しかし、いくら基準内でも、毎日飲むことは、カラダに負担をかけていると言えそうです。
研究者たちは、飲酒の頻度は、適量を守ったうえで、かつ週に4日以下に設定すれば、心血管系の予防にもつながり、早死リスクが確実に減ると述べています。
そしてこと「がん」予防の視点で見るなら、飲酒そのものがよくない、とも述べています。
※参考:『アルコール中毒:臨床・実験研究』2018年10月
日本の1日のお酒の適量はどれぐらい?
厚生労働省が推奨する1日のお酒の適量は、以下のようになっています。
「1日平均純アルコールで20g程度 」が以下の内容です。
- ビール中ビン1本
- 日本酒1合
- チュウハイ(7%)350mL缶1本
- ウィスキーダブル1杯
- グラスワイン2杯程度
お酒が大好きな人は、今一度、1日の適量を確認し、出来る限り、飲む回数を減らしてみましょう。
さいごに
筆者は個人的に全くお酒が飲めないので、アルコールにまつわる生活習慣病の心配は少ないですが、こうした研究論文を読むと、日本だけではなく、諸外国でもアルコールの摂取による病気は蔓延しているのだと感じます。
適量を守り、かつ飲酒日を減らしていくことも視野に、上手くお酒をたしなんでみましょう。