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遺伝性の脳卒中を改善するには?ケンブリッジ・研究

「脳卒中」は遺伝性の高い病気のひとつなので、ご両親や祖父母など、血縁者に脳卒中の方がいらっしゃると、「いつかわが身にも降りかかるのではないか?」と心配ですよね。
しかし、イギリスのケンブリッジ大学の最新研究で、必ずしも遺伝的な要因で脳卒中のリスクが高まるわけではないことがわかってきました。
詳細を見てみましょう。

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脳卒中は生活習慣が良ければ遺伝しない?

脳卒中は、血流の悪さや、遺伝的要因、食事やライフスタイルなどの生活環境などが影響し、複雑な病気の1つです。
ケンブリッジ大学では、英国バイオバンクに登録されている白人男女約31万人を対象に、遺伝的なリスクスコアを解析しました。
また追跡スタート時の対象者は、年齢が40~73歳、そして脳卒中や心筋梗塞の疾患履歴がない人たちでした。

その後、平均7年の追跡調査の結果、脳卒中のリスクは、統計上、遺伝的なものよりも、喫煙と肥満が原因で発症する可能性が一番高いことがわかりました。
すなわち生活習慣が良ければ、脳卒中のリスクは軽減できるということですね。

詳細な調査内容とは?

研究では、次の生活習慣をもとに、脳卒中リスクのスコアが計算されています。

  • 喫煙の有無
  • 野菜、果物、魚介類が豊富な食生活
  • BMI値が30未満
  • 定期的な運動習慣の有無

の4つです。

また、平均7年間での追跡期間中の入院、死亡記録から、脳卒中関連の事象も集計されています。

脳卒中は遺伝よりも生活習慣を心配するべき!

その解析の結果、遺伝的リスク要因の高い人は、そうでない人よりも脳卒中の罹患リスクが35%高いことがわかりました。
しかし、生活習慣で見てみると、生活習慣の悪い人は、そうでない人よりも、66%も脳卒中リスクが高いことがわかったのです。
悪い生活習慣の詳細項目としては、前述の通り、喫煙と肥満。

そして遺伝的リスクが高い人も、生活習慣が良ければ、そのリスクは低減することもわかっています。
※参考:『英国医学雑誌(BMJ)』2018年10月

こうして見ると、遺伝的なことで脳卒中の心配をするよりも、日々の生活環境を良くすることの方が、リスクを下げられることがわかりますね。

さいごに

研究者たちは、この研究結果は白人を対象とした調査で、生活習慣の項目も4つに限定したので、全人種に関して、この研究結果が活かされるわけではないかもしれないが、どこの国の人たちも、やはり生活習慣の見直しは重要だと述べています。

ご自分の家系に「脳卒中の人がいないから自分は大丈夫!」と思っている方も生活習慣が悪いと、脳卒中の危険性は高くなることがわかりましたね。

もしご自分の家系に脳卒中の方がいらっしゃっても、生活習慣を見直し、喫煙習慣をやめ、太りやすいスイーツやお酒、脂質過多の食事を改め、野菜・果物・魚介類の摂取を増やせば、さほど心配はないのかもしれませんね。