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赤ら顔の1種「酒さ」って何?予防にコーヒー?

「酒さ」という慢性の皮膚疾患をご存知ですか?
まだ聞き慣れない言葉ですが、30代以降の女性に多い、いわゆる「赤ら顔」の一種で、大人ニキビと混同されることもあります。
悩んでいる人は意外と多く、アメリカの最新大規模調査で、その予防や改善にコーヒーがいいかもしれないということです。

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「酒さ」って何?

「酒さ」は慢性疾患のひとつで、30代から60代の人に出やすい、炎症性の皮膚炎の一種です。「赤ら顔」と呼ばれることもありますね。
赤く小さな吹き出物が出ることがあるので、大人ニキビと間違えられやすいですが、また違う皮膚炎で、初期の頃は、発疹や日焼け、アレルギー症状と似ているので、気付かない人が多いのも現状です。

  • 軽症
    顔が赤くなりやすく、顔の中心に、なかなか消えてくれない赤みが現れます。
    この赤みは、顔のほてりではなく、皮膚の表面に近い血管が広がるため赤くなっています。
  • 中症状
    軽症時の顔の赤みに加えて、赤い発疹が鼻や頬、額、あごなどに現れてきます。
  • 重症
    そして重症になると、鼻や頬の皮脂腺まで拡張して、今度は皮膚の組織が密集してきて、それによる赤みが加わります。

「酒さ」の原因とは?

原因は、日光やアルコール、過度のカフェイン摂取、刺激の強い食べ物、ストレス、極端な高温環境または低温環境だと言われています。

慢性疾患なので、完治は難しいとも言われていますが、治療で赤みを抑えたり、症状が出にくい状態をキープすることは可能と考えれているので、もしや? と思った方は早めに皮膚科に相談してみましょう。
塗り薬や、医師が推奨してくれるスキンケア製品で悪化が防げるかもしれません。

そして、冒頭で述べたコーヒーが、「酒さ」の改善や予防に役立つかもしれません!?
「酒さ」の原因にカフェインが上がっていますが、コーヒー由来のカフェインなら、逆に「酒さ」の発症リスクが低いそうなのです。

コーヒー由来のカフェインが「酒さ」にいい?

アメリカのブラウン大学の研究では、アメリカ人女性を対象に約82,000名の1989年から2005年までのデータが解析され、「酒さ」とカフェイン摂取の関連性が調査されました。

その結果、カフェイン入りコーヒーを月1杯未満しか飲まない人よりも、1日4杯程度飲んでいる人の方が、「酒さ」の発症リスクが23%も低いことがわかったのです。

しかし、ノンカフェインのコーヒーではそのような現象は見られず、またお茶やソーダ、エナジードリンク、チョコレートなどからのカフェインでも、関連は見られなかったそうです。

あくまで「コーヒーを摂取した時のカフェイン」というです。

「酒さ」は前述のように、血管が広がる病気なので、コーヒー由来のカフェインが血管の収縮作用と免疫抑制作用に働くため、「酒さ」の症状が緩和された可能性があると推測されています。
しかし、まだ統計データのみなので、科学的にコーヒーが「酒さ」の予防や改善につながるとは言い切れない、ということです。
※参考:『JAMA皮膚科学』2018年10月

さいごに

観察研究の結果ではありますが、近い将来、「酒さ」の予防食としてコーヒー由来のカフェインの機能性が研究発表されるといいですよね。

コーヒーがいいかもしれない、ということはわかりましたが、やはり「酒さ」の原因にカフェインが上がっているので、コーヒーをお水替わりにガブガブ飲むのはタブーと言えるでしょう。

赤ら顔で悩んでいる人は、秋冬でも意外と日差しはきついので、日傘や帽子などで紫外線ケアも忘れずに、行っておきましょう。
食生活も塩分や糖分のとりすぎ、辛い物の摂りすぎには注意して、ストレスもなるべく溜めないのが、一番の「酒さ」のケアとなるかもしれませんね。