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珈琲に含有の化合物がパーキンソン病と認知症予防に

コーヒーはカラダに良い説と悪い説と意見が分かれますが、近年の研究で、コーヒーはアルコールのように人によって弱い人もいるようですね。
主にコーヒー由来のカフェインに対して個人差があるようですが、それ以外の成分では抗酸化作用のあるものもあり、なかなか奥の深い飲み物です。
そして今月に入って、また1つコーヒーに関わる最新研究がアメリカより発表されました。
パーキンソン病や認知症予防につながる物質についてです。
詳細を見てみましょう。

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コーヒー豆表面のつやつやした部分に注目!?

アメリカのラトガー大学の研究により、コーヒー豆のワックスコートに含まれている「エイコサノイル-5-ヒドロキシトリプタミド(EHT)」という化合物にセロトニンの誘導作用があるとして、マウスの脳を観察しました。
難しく長い名前の化合物ですが、以下「EHT」と明記します。
EHTは、心の安定や安心感、安眠を誘うセロトニンという神経伝達物質の脂肪酸誘導体の1つです。
コーヒー豆の表面のつやつやした部分に含まれている化合物ですが、今までさほど注目はされていませんでした。
しかしこの研究で、EHTを与えられてマウスの脳を観察すると、パーキンソン病や認知症を引き起こす異常タンパク質の蓄積が、EHTによって抑制されていることがわかったのです。
すなわち脳を、異常な状態から保護してくれるということです。

EHTはカフェインとの相乗効果も期待?

また、研究では、EHTはカフェインとの相乗効果で、協同的に作用し、前述の脳の保護作用を強くすることもわかりました。
マウスを使った実験では、3つのグループに分け、【A】EHTのみ、【B】カフェインのみ、【C】EHTとカフェインの両方、とを与えたところ、【B】のカフェインのみだと脳の保護作用はほとんど示さなかったとのことです。
また、【A】のEHTのみよりも、【C】のように両方を与えたグループのマウスでは、保護作用が有意にUPしたそうです。
また両方与える場合、カフェインは少量でも作用はUPするとのことです。
※参考:『国立科学アカデミー論文集』2018年12月

まだ動物実験での発表ですが、マウスの生体構造は人間と非常に似ているため、多くの研究で利用されています。
人間での作用はまだ確認されていませんが、パーキンソン病や認知症予防の食品としてコーヒーの利用が今後、注目されるでしょう。

さいごに

パーキンソン病や認知症は、脳に何らかの障害が起こると、かかりやすい病気です。
日頃の食生活が問題の場合もありますが、なかなか自分ではわからないのが現状ですよね。
もちろん、コーヒー豆の種類によってEHTの含量は違いますし、保存状態によってもEHTの含量が低減するかもしれません。
時々、コーヒーショップやコンビニの挽き立てコーヒーを利用するなどして鮮度の高いコーヒーを楽しむのもいいでしょう。

カフェインレスコーヒーを愛用している人は、カフェインを90%ほどカットした「デカフェ」にするとコーヒーを飲んだ際、少しだけカフェインが含まれるので、EHTの効能が利用できるかもしれませんね。