野菜&果物の美養栄養学

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エナジードリンクは昼間の睡魔の原因に?米・研究

昼間のヤル気UPのために、エナジードリンクを利用していることも多いことでしょう。
しかし多くのエナジードリンクに含まれているタウリンが逆にヤル気UPを司る脳の物質の働きを抑えてしまい、日中の睡魔につながることが、アメリカの最新研究でわかってきました!
詳細を見てみましょう。

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タウリンの過剰摂取は脳に悪影響?

エナジードリンクは、カフェインの含有量が高すぎるため、子どもや高齢者などは健康障害を起こすとして、日本でも厚生労働省が、摂りすぎに注意するよう促していますね。

エナジードリンクにはもう1つ注意しなければいけない成分「タウリン」が含まれています。
CMなどでタウリンの含有量が高いことを誇る製品がたくさんあるので、「タウリン=健康にいい」と思っている方も多いことでしょう。
タウリンは、食品ではイカなどに含まれますが、食品からの適量摂取だと、疲労回復につながり、健康にいい作用を示します。
しかし、エナジードリンクなどで大量に摂取してしまうと、今度は血中や尿中に溶けだして、健康被害をもたらします。

そしてアメリカのフロリダアトランティック大学の最新研究では、タウリンは脳のヤル気UPを司る物質の働きを抑え、日中の睡魔につながることが発表になりました。

エナジードリンクは瞬間的にヤル気は出るが……

エナジードリンクを飲むと、瞬間的にカフェインや糖分で頭がシャキッとしてヤル気がみなぎるように感じますが、しばらくすると気持ちが悪くなったり、眠気が襲ってきたことがある人も、実は多いのではないでしょうか?
もしかしたら、「疲れすぎているのでエナジードリンクを飲んでも効いていない」と感じているかもしれませんね。

しかし、これは日中の行動力や集中力を指令する脳の「興奮性アミノ酸トランスポーター2(Eaat2)」という物質の働きが、エナジードリンクに含まれるタウリンによって阻害されていた可能性が高いのです。

エナジードリンクで睡魔が襲いヤル気ダウン?

フロリダアトランティック大学の研究では、ショウジョウバエを使った実験で、興奮性アミノ酸トランスポーター2の働きが、どのように阻害されていくのかを観察しました。
はじめに、睡眠時間(夜間)が十分なハエは、昼間の活動時に、しっかりと興奮性アミノ酸トランスポーター2が働き、脳が程度に覚醒してきちんと行動できることが確認されました。

その上で、タウリンを与えられたハエの行動を観察すると、大半のハエが昼間に睡魔が襲い、行動が活発ではなくなったそうです。

ショウジョウバエは人間が病気を起こす遺伝子の構成が75%も合致しているので、近年、マウスと同様に、動物実験で広く使われています。
※参考:『最新生物学』2018年11月

タウリンは脳に影響するので摂り過ぎは注意!

前述のように、タウリンの過剰摂取は、血中や尿中に溶けだすという健康障害は知られていましたが、脳に影響することは知られていませんでした。
まだ動物実験の段階ではありますが、こうして世界に向けて、研究報告が発表されたということは、人間にも似たような現象が起きる可能性が高いということでもあるので、今後、エナジードリンクの利用については、さらなる注意喚起が予想されますね。

さいごに

エナジードリンクは、もともとスポーツ選手の瞬発力や、瞬時に集中力を高めるために開発されたドリンクです。
なので、運動目的ではない人が、仕事のヤル気UPや集中力UPのために飲んでも、健康障害が生じてしまうものなのかもしれません。

特に体力がないお子さんや高齢者の方は、取扱いに注意しましょう。